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当時はアフリカ諸国を中心に 21 か国で 350 万人の患者が発生していた。同センターでは、集落の中で信頼の厚い 住民をリーダーに育て、ギニア虫症状の知識や予防方法を住民ら知ってもらうことに力を入れるなど、地道に活動を積み重ねた結果、症例は劇的に減少した。2021年の 1 年間に症例数はアフリカ全体で15 例。2022 1~8 月にはチャドと南スーダンで合わせて 6 例だけが確認している。ワクチンも治療薬もない感染症をない感染症を相手に根絶寸前まで追い込んだ同センターが主導した「ギニア虫症状撲滅プログラム」に対して、日本国政府な 2022 年「第 4 回野口英世アフリカ賞」を授与した。
ギニア虫症対策では、日本も流行国に井戸建設の費用など数十億円規模で援助してきた。ギニア虫症はポリオを凌いで地球上から 2 番目に根絶される感染症になりそうだ。