Clinical 高齢者のポリファーマシーと歯科薬物療法 ①

佐伯万騎男(新潟大学歯学部歯科薬理学分野教授)さんと松野智宣(日本歯科大学附属病院副院長、口腔外科教授)さんの共同研究論文です。

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   はじめに

 我が国の高齢化は世界でも類のない速さで進行し、2025年には団塊の世代が 75歳以上の後期高齢者になる。高齢化の問題は、歯科界においても待ったなしの課題である。高齢者の歯科診療における薬物療法において、どのようなことを念頭に置いたらよいだろうか。

 第一部では、最近耳にすることが多いポリファーマシーの問題について、これまでまとめられたガイドラインを紹介し、あわせて高齢者の薬物療法において考慮すべきことや加齢に伴う生理機能の変化について解説する。

 第二部では、高齢者において注意すべき薬物相互作用をいくつかのガイドラインに沿って例示する。この小論文が若い歯科医師の皆さんのこれからのスキルアップへの足がかりとなることを期待する。

          <要  約>

 日本では 75歳以上の高齢者が増加しており、歯科薬物治療のマネジメントにおいても重要な課題となっている。薬物の多剤併用であるポリファーマシーや高齢者に生ずる薬物動態の変化において最も重要なのが、薬物の腎臓における排泄の低下である。本総説は高齢者の薬物動態変化に影響を与えるこれら生理機能の変化について述べるとともに、高齢者のポリファーマシーとして歯科領域で用いられることが多い非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) の薬物相互作用に焦点をしぼり、エビデンスに基づく診療ガイドラインを紹介する。

2021年6月11日 (金)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ⑦

続き: 7 いま、我々がなすべきこと  こうした新たな機運にもかかわらず、グローバル・コモンズを守る進捗は、世界的に見て絶望的に遅い。  2015年パリ気候変動合意の立役者であった気候変動枠組み事務局...

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2021年6月10日 (木)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ⑥

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2021年6月 9日 (水)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ⑤

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2021年6月 8日 (火)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ④ B

続き:  グローバル・コモンズを守るための道具立ての第二は、グローバル・コモンズ保全のパフォーマンスを計測する指標作りだ。グローバル・コモンズを守る活動は世界中の国々で行われる必要がある。これまでも、...

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2021年6月 7日 (月)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ④ A

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2021年6月 6日 (日)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ③

続き: 3 グローバル・コモンズの責任ある管理  人新世に踏み出してしまった我々が、灼熱地獄に至ることなく、プラネタリー・バウンダリーの枠内で、持続可能な発展を遂げるために、何をすべきか。   ここで...

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2021年6月 5日 (土)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ②

続き: 2 なぜ我々は人新世に踏み出してしまったのか?  現生人類は約 20 万年前に誕生し、繰り返す氷河期をかろうじて生き延びたが、現在の文明が発展したのは、12000年前から始まった関氷期(完新世...

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2021年6月 4日 (金)

グローバル・コモンズの責任ある管理 ①

石井菜穂子(東京大学教授、同大学理事)さんは「世界 5」に小論を載せる。コピーペー: 1 「人新世」という特別な時代  私たちは今、期せずして、住み慣れた「完新世」を去って、全く未知の地質時代「人新世...

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2021年6月 3日 (木)

人間と科学 第324回 植物と薬と人間(2) ③

続き:  2015年のノーベル生理学・医学賞は、寄生虫病に有効な 2つの天然化合物の発見に対して与えられた。これらの天然化合物の1つ目は日本人の大村智先生が放線菌から発見された抗寄生虫薬エバメクチンで...

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