Report 2023 感染症根絶 ④

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 当時はアフリカ諸国を中心に 21 か国で 350 万人の患者が発生していた。同センターでは、集落の中で信頼の厚い 住民をリーダーに育て、ギニア虫症状の知識や予防方法を住民ら知ってもらうことに力を入れるなど、地道に活動を積み重ねた結果、症例は劇的に減少した。2021年の 1 年間に症例数はアフリカ全体で15 例。2022 1~8 月にはチャドと南スーダンで合わせて 6 例だけが確認している。ワクチンも治療薬もない感染症をない感染症を相手に根絶寸前まで追い込んだ同センターが主導した「ギニア虫症状撲滅プログラム」に対して、日本国政府な 2022 年「第 4 回野口英世アフリカ賞」を授与した。

 ギニア虫症対策では、日本も流行国に井戸建設の費用など数十億円規模で援助してきた。ギニア虫症はポリオを凌いで地球上から 2 番目に根絶される感染症になりそうだ。

2023年11月28日 (火)

Report 2023 感染症根絶 ③

続き:  特に途上国で影響が著しい。  ポリオの根絶計画の遅れを尻目に、着々と患者を減らして根絶のゴールが目前に見えてきた感染症がある。ギニア虫症、重症寄生中症だ  ギニア虫は主にサハラ砂漠以南に生息...

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2023年11月24日 (金)

Report 2023 感染症根絶 ②

続き:  現在、野生型ポリオウイルスが常在する国はパキスタンとアフガニスタンの 2 か国のみになった。2022 年の発症数はアフガニスタン 2 例、パキスタンで 20 例が報告されている。  ところが...

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2023年11月15日 (水)

Report 2023  感染症根絶 ①

広多勤(横浜ヘルスリサーチ代表)さんの小論文:コピーペー:  10 月 24 日は「世界ポリオデー」。ポリオ・ワクチンを開発した米国の医学者ジョナス・ソ=ク氏の誕生を記念して設けられた。例年、ポリオの...

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2023年11月11日 (土)

Science 糖尿病における歯周病 ~基礎研究からその問題点を考える~ ⑦

続き: おわりに  糖尿病と歯周病な関する大規模 RCT の数は少なく、合併症も多岐にわたる。さらに近年新しい糖尿病治療薬も次々に上市され、治療法も様々であり、結果の評価を難しくしている。一方で、実験...

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2023年11月 8日 (水)

Scince 糖尿病と歯周病 ~基礎研究からその問題点を考える~ ⑥

続き: その2  動脈硬化は、血管内皮細胞に接着した単球・マクロファージが動脈内膜に侵入し、そこで炎症を起こすとともに、酸化LDLなどを貪食することにより泡沫化することで発症する。一連の過程で、中膜平...

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2023年11月 3日 (金)

Science 糖尿病と歯周病 ~基礎研究からその問題点を考える~ ⑤

続き: 3. 糖尿病において歯周炎が合併することの真の問題は、糖尿病性血管障害の促進である。  歯周病が動脈硬化性疾患の発症・進展を促進するか否か、多くの基礎研究、臨床研究、疫学研究がなされてきた。そ...

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2023年10月31日 (火)

Science 糖尿病と歯周病 ~基礎研究からその問題点を考える~ ④

成瀬桂子(愛知学院大学歯学部内科学講座主任教授)さんの小論文をコピーペー:4回目。  糖尿病における高血糖が、ミトコンドリアにおける活性酸素(ROS) 産生増加を介してNO 反応し、 peroxyni...

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2023年10月30日 (月)

Science 糖尿病と歯周病 ~基礎研究からその問題点を考える~ ③ 

2. 基礎研究見えてくる糖尿病における歯周炎とその発症・進展機序  ストレプトゾトシンによる誘導糖尿病モデルは、ストレプトゾトシンによる膵β細胞の破壊をもとにした 1 型糖尿病モデルである。我々はこの...

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2023年10月28日 (土)

Science 糖尿病と歯周病 ~基礎研究からその問題点を考える~ ②

続き: sその②  ドイツで行われた前向き試験き試験では、1型糖尿病、2型糖尿病ともに、血糖コントロール不良(HbA1C>7%) 群では非糖尿軍と比較し、アタッチメントロスと歯の喪失リスクが増大...

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