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2008年6月 6日 (金)

大きな財政赤字とは

日本は債務が多大であることは事実だとしても、即、破綻に結びつくのかは別の問題である。戦後債務不履行の経験した国は、イギリス、スウェーデン、ロシア、ブラジル、タイ等がある。これらの国々は財政赤字以外が要因となっていた、経済混乱に直面した時の財政はタイは黒字、ロシア以外の国の債務残高は対GDP比で二桁程度に過ぎぬ。この点からなら、日本経済はとっくに債務不履行になっていておかしくない。そうならない理由は、財政赤字ではなく、国際金融からの制約で引き起こされるからである。何らかの対外要因が引き金となって動揺が起こって為替レート維持が困難となったのである。その背景には、経常収支赤字の累積、外貨準備金の急減、国債利回りの急騰、固定相場制が政策の身動きとれなくなって来たことである。これらの要因からすると、日本は危機的な状況にはない。世界第二位にある外貨準備高、巨額の経常収支黒字から上記の国々とは国際収支制度が全然異なっている。ここ、10年に亘って、物価は安定しており、超低金利の故に為替相場の下落に対し、金融引き締めで対抗することが出来る。国債の利回りも安定している。外国債の発行もしていない。外資に依存していれば、円安が債務残高の水増しに結びつき、過大な財政負担を強いられることになる。日本は95%が国内からの投資で為替相場の変動からの影響はない。それで、財政赤字が莫大であることと、債務不履行に結びつくということの間には大きな隔たりが有る。

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