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2010年3月14日 (日)

アンチエイジングとしての歯周医学

歯周病は、今迄 口腔局所の感染症として、即ち、口腔の中の一部分としての疾患として捉えられてきましたが、近年生体にとって微細な慢性炎症(low-grade inflammation)として認識されだしているようになった。肥満や糖尿病者では歯周病がより重症化して、この重症化の病気は、低レベルの炎症をずっと長く、歯周病を引き起し続けます。この炎症反応は、脂肪組織や肝臓に於いてインスリン抵抗性を惹き起こします。こんな状態になると、生体は血糖を下げようとして、より過剰イにインスリンを分泌するようになる。長期化すればするほど、インスリン産生細胞である膵βー細胞は疲労し結果的に破綻してしまいます。米国ボルチモアで行われた有名な老化研究の結果から血中インスリン濃度が高い男ほど、寿命が短いことが明らかにされています。(これは又、インスリン抵抗性が強い個体ほど)逆に言うなら、インスリン濃度が適正に低濃度で保たれている固体ほど長生きできる。微細炎症jは長寿遺伝子により活性化されエネルギー消費効率を上げる分子の発現を抑制するようになっている。→軽微な炎症そのものが老化促進因子となる可能性があり、一方、動脈硬化も炎症性である。軽微な慢性炎症は、血管壁における炎症反応を助け、動脈硬化の進み具合をいっそう促進していきます。09年、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)値は正常であって、炎症マーカーのみ軽度上昇を示す、そして、全身体は健康なる被験者に対して、炎症マーカーを下げるような薬物療法を行って、未投与のグループに比べ心血管イベントの発症が有意に下がったという研究発表があった。軽微な炎症は、いわゆる心血管イベントのリスク因子のうち「beyond cholesterol」の代表的コンポーネントであることが決定的になりました。歯周病医学を突き詰めることとは、必然的に加齢医学の炎症論になってくる。

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