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2012年9月29日 (土)

「劣化ウラン」による内部被曝

米国軍は1991年の第一次湾岸戦争で大量に使ったのを皮切りに、旧ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラクに対する第二次湾岸戦争と「劣化ウラン弾」を使い続けてきた。「劣化ウラン」というのは、ウラン238で、「燃えないウラン」ともいい、原爆や原子力発電に使うウラン235を濃縮する過程で大量に生まれる「核のゴミ」だ。米国は1940年代から、これを兵器として使う研究を重ねてきた。「劣化ウラン」は放射性物質であると同時に、重金属に特有の化学毒性をもっている。「劣化ウラン弾」の攻撃を受けたイラクや旧ユーゴスラビアでは、白血病が多発し、先天障害をもった子どもが多く生まれている。また、これらの地域から帰還した米国兵や従軍看護婦がさまざまな身体の不調を訴え、彼らから先天障害の子供が生まれている。アフガニスタンでは、アメリカ・カナダの良心的な医学者の献身的な調査・研究によって、甚大な被害の一端が明らかになってきた。米国政府と日本政府は「劣化ウラン弾」の放射線<α線>は紙一枚通過させないから安全だという宣伝を繰り返してきた。しかしその主張は、「劣化ウラン」の微粒子が身体の中に入り込み周囲の細胞にα線を照射する内部被曝の事実をまったく無視したものだ。「劣化ウラン」の影響に関しては、ICRP(国際放射線防護委員会)やWHOが大規模な実態調査を行うべき重要な課題だが、彼らが行動を起こす気配はない。WHOは原発推進を目的とするIAEAの同意なしに、被害調査をしたり結果を公表することをしないとの協定を1959年に締結したからである。





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