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2012年9月23日 (日)

実は日本の危機管理項目の一つに富士山大噴火が

富士山は見事な円錐形をしているが、溶岩や火山灰が10万年もかけて積もってできた巨大な活火山。富士山は江戸時代に大噴火をした。300年ほど前の1707年、大の火山灰が富士山の東に降り積もった。横浜で10cm、江戸で5cmの厚さになった。火山灰は2週間以上も降り続き、昼間でもうす暗くなった。いま富士山が噴火したら、江戸時代とは比べものにならない大被害が出る。富士山の風下にあたる東側には、東京や横浜など政治経済の中心地がある。ハイテクの高度情報都市は、火山灰に最も弱い。細かい粒子の火山灰がコンピュータに入り込んでダウンさせてしまうのである。また、何十日も舞い上がる火山灰は、通信・運輸を含む都市機能に大混乱をもたらす。目の痛みや気管支喘息を起こす人も続出し、医療費が一気に増大する恐れもある。火山灰は航空機にとっても大敵だ。上空高く舞い上がった火山灰は、偏西風に乗ってはるか東へ飛来する。羽田空港はもとより、成田空港までもが使用不能となるだろう。一方、富士山の近傍では、噴出物による直接の被害が予想される。富士山のすぐ南には、東海道新幹線と東名高速道路が走っている。溶岩流や土石流が、静岡県側に流れ出せば、これらが、寸断される恐れがある。首都圏を結ぶ大動脈が何日も止まれば、経済的にも甚大なる影響が出る。かって火山の噴火が、国際情勢に影響を与えたことがある。1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の大噴火では、風下にあった米軍のクラーク空軍基地が、火山灰の被害で使えなくなった。これを契機に、米軍はフィリピン全土から撤退し、極東の軍事地図が書き換えられた。富士山の噴火によって、厚木基地をはじめとする在日米軍の戦略が大きく変わる可能性もある。もし江戸時代のような噴火をすれば2兆5000億円の被害が発生する。と内閣府が試算したことがあるが、これでも過小評価ではないかと火山学者は考えている。富士山の噴火は首都圏だけでなく、関東一円に影響が出る。その噴火予知と対策は、実は日本の危機管理項目の一つなのである。

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