米国主導のTPP協議には
グローバル化する世界の中で、日本が国際社会から孤立して存続できないことは、自明の理である。しかしそのことと、米国主導のTPP協議に無条件で参加することとは、かなりの距離があるはずである。国際保健医療分野での日本の貢献や国民皆保険制度に体現される公平な医療の理念の普及など、日本が果たすべき役割は数多くあるのだ。グローバル化時代における日本の役割を、TPPへの参加にだけの矮小化すべきではない。
なお、2012/03/01の米国商工会議所アジア太平洋協会のビジネスサミットにおけるW.カトラー米国通商代表補の発言の根拠となるのが、'mixed services'なるフレーズを混合診療と和訳してよいかどうか、判断が難しい。原文は次の通り。
"It is not about requiring counties to allow for private service providers of healthcare, including for so-called 'mixed' medical services."
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