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2016年7月23日 (土)

Report 2016 水銀に関する水俣条約 ①

広多勤(横浜ヘルスリサーチ代表)さん:コピー・ペー:
 2016年4月の診療報酬改定で、長年にわたって充填治療の主役だった「銀錫アマルガム」の特定保険医療材料としての保険適用が廃止された。このバックボーンには「水銀に関する水俣条約」(以下、水俣条約)の締結である。
 水俣条約は、水俣病を教訓として、「水銀および水銀化合物の人為的な排出および放出から人の健康および環境を保護すること」を目的に、水銀の採掘から水銀使用製品の製造、特定工程での水銀の使用を禁止し、貯蔵・管理も、含めた地球規模での総合的な対策への取り組みを求めた条約で、2013年10月に熊本市・水俣市で開催された外交会議で全会一致で採択され、127ヵ国が署名した。水俣条約が発効すると、2020年以降、水銀を使った機器、製品の製造および輸出入が原則禁止される。
 国連環境計画(UNEP)の資料によれば、2005年の世界における水銀需要量は合計3,798 t. で、小規模金採掘や化学工業における触媒としての用途が半分以上であるものの、歯科用アマルガムも10%を占めている。歯科用アマルガムは、日本や欧米では、既に殆ど使われていないが、安価で安定した治療材料としてアジアを中心にまだ需要が多い。水俣条約では、歯科用アマルガムについては使用を削減するよう求めている。
 日本歯科医師会は水俣条約の採択を受けて見解を発表し、日本では代替となるコンポジットレジン等の技術が進んでいることから、歯科用アマルガムの廃絶を目指すとした。また、口腔内に充填されたアマルガム修復物は水銀化合物として安定しているので、う触の再発が無ければ原則として除去する必要はないこと、除去が必要となった場合には慎重に、除去、回収を行うべきことなどを指摘している。





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