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2016年7月24日 (日)

Report 2016 水銀に関する水俣条約 ②

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 製造および輸出入が原則禁止される対象製品には水銀血圧計や水銀体温計が含まれている。水銀血圧計も水銀体温計も、信頼性が高い計測機器として日常診療を支えている。2015年に日本医師会が行った調査では、回答を得た577診療所が所有する血圧計の38%が水銀血圧計で、その76%が使用されていた。体温計は31%が水銀体温計で、その34%が使用されていた。
 高血圧診療ガイドラインの中で、標準的な血圧測定法として「水銀血圧計を用いた聴診法」を推奨してきた日本高血圧学会は、「水銀に関する水俣条約と水銀血圧計についてのワーキンググループ」を設置して対応を進めている。2015年6月に公表した見解では、水銀血圧計は通常の取り扱いではほとんど環境負荷がなく高精度な血圧測定が可能であり、現在使用中の水銀血圧計を直ちに廃棄・交換する必要はないことを強調するとともに、経年の使用によって部品の劣化などが生じる可能性はあるので定期的なメンテナンスを行うこと、今後新規に水銀血圧計を導入しないことわ推奨している。また、水銀血圧計の代替として「医用(医療機関で測定するため)の上腕式電子血圧計」を推奨し、ガイドライン自体の改定も検討していくとしている。
 2020年以降には、これら製品は輸出入も禁止になるため、再生や廃棄も次第に難しくなっていく。環境省は、先頃、都道府県医師会を実施主体とした「医療機関に退蔵されている水銀血圧計等回収マニュアル」を作成し、これら機器を回収する事業を本格化させる。日本医師会では、この仕組みで診療所から大学病院まで、非会員も含めて幅広い医療機関から回収を受け入れたいとしている。





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