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2016年9月14日 (水)

3次元データを修復に活用

飛松佐和子(熊日)さんはレポート――コピー・ペー:
 2019年の修復を目指す熊本城天守閣。複数の民間業者が、復旧工事における技術提案の参加を表明して、熊本城はいよいよ修復へ動き出す。
 2016年8月下旬、土木・建築業界では珍しい、文化財関連の講演が開催された。製造・建築業CAD販売のモアコンセプト(北区)は、熊本城をはじめ熊本地震のため、被災した文化財の復旧に一役買おうと、国際交流会館(中央区)で、文化財にフォーカスした講演会を企画した。参加者は、市町村職員や文化関係者等―約30人が集合した。
 テーマは「3次元 (3D) データと文化財」。国内外の遺跡調査が専門である、札幌学院大学文学部の臼杵 勲(57)教授は、文化財の保護・修復などにおける「3D データの活用」について話した。
 そもそも調査現場での少ない人員のカバーや作業効率化を念頭に 3Dデータに関心を持ったという臼杵教授。3D レーザーで立体測量図面を描き出すスキャナーや3D プリントなどの機器を紹介しながら、3D 記録の利点として「本物に近い感じでバーチャル観察が可能」「2D化も容易」等を列挙した。「熊本城の修復の経過は3Dは有効だ」と強調した。
 計測リサーチコンサルタント(広島市)のクリエイティブ事業部長の西村正三(63)さんは、3Dレーザースキャナーとデジタル画像の「融合」を提案している。2006年の熊本城にある宇土櫓の石垣の3Dデータと、ドローン(小型無人機)で撮影した2016年―熊本地震後の石垣を撮って比較検討した。
 石垣を縦にスライスした断面の線を、画像に重ねると、前に膨らんでいる「はらみ」の部分が明確になった。更に、2006年の段階で、既に膨らみがあった事も判明したのだ。
 現在は京都府の職員を対象に多角的な視点から画像を撮影して3D化する「SFM」と呼ばれる技術指導を行う西村さんです。「是非、『おらが村文化財』は自分で守るという気持ち持って欲しい。画像があれば必ずそれは、将来に役に立つ」のだから。最新技術が文化財を後世に残すのではない。いつの時代も「それらを思う人々の心」が肝要であるのだ。




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