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2016年12月25日 (日)

成育医療と小児歯科 ②

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 さらに、う蝕予防や口腔の健康管理が主体となりつつある小児歯科臨床では、保健指導が重要な役割を担っている。歯科衛生士と協働して、それぞれの小児に合わせた指導計画を立て、必要な予防処置を選択することで口腔の健康維持を図る必要があるが、この指導計画の立案や予防処置の選択に当たっても、子どもたちの家族の生活状況を把握して、親子が主体的に取り組める内容を出すことが望まれる。夜間授乳などにしても、「むし歯の原因になるから」と一概に否定するだけでなく、与えている保護者の事情や気持ちを汲み取りながら(共感)、「どうすればむし歯のリスクを減らせるか」と一緒に改善策を考えて対応(支援)したいものである。
◎う蝕原性歯の伝播についても
 う蝕原性歯であるミュータンス菌の伝播についても、「母子感染」とか、「家族からの菌の伝播」の話ばかりが強調されてしまうと、親子関係まで影響を与えかねない。「主として唾液を介して周囲の大人から伝播する」という情報とともに、「子どもの口腔内への歯の定着を防ぐための方策」や「歯の定着がう蝕の発症とイコールではなく、食生活のコントロールや口腔ケアでう蝕は防げる」ことなどをしっかり伝える必要がある。う蝕の多い父親が子どもと一緒に食卓から遠ざけられるような事態は避けたい。子どもの健やかな成長・発達のために必要な環境を整え、それぞれの子どもや家庭に合った予防策を講じることが望まれる。





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