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2016年12月18日 (日)

Science DNA分析による身元特定と犯罪捜査 ⑤

続き:
2) 身元特定
 血縁者が身元特定を行う場合は基本的にSTRを用い、必要に応じてYSTRやmtDNAを併用することで高い確率の身元特定が可能。
(1) 親子鑑定
  ① 概要
     身元不明の男性(歯)とその両親の親子鑑定
  ② 鑑定
   ◍ 検査システム:STRのみ
   ◍ 親子らしさ:尤度比2.5*10の6乗(確率99.99996%)
  ③ 鑑定のポイント
     死体のDNAは軟組織が残っている場合は筋肉が望ましいが、フラン・白骨化してい
    る場合は歯、胸骨を用いる。対照の血縁者はスワブ。
(2) 兄弟鑑定
   ① 概要
      身元不明の男性(爪)とその弟の兄弟鑑定
   ② 鑑定
    ◍ 検査システム:STR、YSTR、mtDNA
    ◍ 兄弟らしさ:STRの尤度比290、YSTRの尤度比1167、総合尤度比3.3*10の5乗(
     確率99.9997%)
   ③ 鑑定のポイント
      兄弟の場合は両親の最大1つの型が兄や弟に重複なく遺伝する可能性があり
     、共通する型(一致する型)を持たないローカスがある。そのような不一致型の
     ローカスは尤度比0.25として計算するため尤度比が上がらない。ここでは、1
     ローカスで不一致のため、尤度比290と目安の500より小さい。そこでYSTRが
     一致しているからハプロタイプの尤度比1167を掛け合わせ(どちらも独立した
     DNAなので掛け合わせ可能。必要ならmtDNAの尤度比10も掛け合わせことが
     可能)総合尤度比3.3*10の5乗、確率99.9997%となり兄弟関係を肯定できる値
     得られた。mtDNAが4塩基置換型で一致したことから母系も肯定であった。
       http://masa71.com/     更新しましたので宜しく。
  





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