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2017年1月 8日 (日)

地域医療連携システム ②

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 また今回の調査によると、1カ所の地域医療連携あたりの平均参加患者数は、7521人で、全国では約190万人の患者参加数が推計され、国民の1.5%が何らかの地域医療連携システムに参加していることが推測できる。
 初回の調査で回答を寄せた154ヵ所の地域医療連携システムのうち96ヵ所(62.3%)は今回調査までの4年継続して運用されている。うち、5年以上継続しているところは昨年度調査の39カ所から59カ所に増え、ITを利用した地域医療連携への取り組みが全国的に進んでいる。一方で、この4年間に58ヵ所(37.7%)が何らかの形で運用停止や終了しており、地域医療連携システムの運用では「継続維持」が最大の課題となっているとワーキングペーパーは指摘する。
 停止・終了したケースには、他の地域医療連携との統合や枠組みの変更に伴うものなど、発展的に終了したものも含まれているが、システムの維持、更新に必要な費用等、維持費の負担も継続を阻む大要因の一つとして挙げられる。ワーキングペーパーでは「システムを導入する際には、初期投資の費用のみではなく、後に発生し続ける運用費用、システム更改時の費用も念頭に置き、長期的なプランを考慮し、安定稼働していかなければならない」と指摘している。
 またワーキングペーパーは今回の調査を総括して、わが国の地域医療連携システムは着実に前進しているといえるものの、まだ参加は一部の患者、国民に限定されたおり、国民サービスとして定着させるには、電子的な取り組みに対する診療報酬による評価の拡充や医療分野専用ネットワークの実現、医療等分野専用の番号制度の導入などがひつようであろうと指摘している。




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