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2017年1月 4日 (水)

殺菌作用のある精油は我々には毒か? ③

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では、この一過性のCaの上昇は何を意味しているのかというと、それは我々の細胞の中に共生しているミトコンドリアにATPを作らせる命令を与えているのである。その時、ミトコンドリアは我々の食事から炭水化物やタンパク質と呼吸から得た酸素とによって、ATPを作り出すのである。我々の体の中の細胞は細菌と違ってあちこち動き回る必要はない。しかし、このATPがないと筋肉は動かなくなるし、神経は信号を伝達しなくなる。さらには各臓器の細胞はそれぞれの機能を果たせなくなる。こうしてみると、精油の作用というのは細菌の内部ではATPのエネルギーとしての利用を阻害して、細胞の活動を制限するが、我々の体の中の細胞ではATPを作り出すという全く逆の薬としての効果がある。従って、細菌に対する毒作用があるからといって、我々の細胞にも毒作用があることにはならない。依って、精油は我々の体には良いものだと言える。
 ところが、実は多少困った問題が存在する。精油で活性化するTRPチャネルの一部は、実は太陽光の作用を受けて酸素から活性酸素という毒作用をもつ物質に変換される。結核菌などを除くと、多くの細胞は主に空気のない空間に生息している嫌気性細菌なので、生きてゆくための酸素は必要ないため、純粋に精油の効果は代謝や動きにどう影響するかを考えればいい。しかし、我々の細胞の場合にはTRPチャネルはある意味両刃の剣になる。即ち、精油が量的に多ければTRPチャネルから流入するCaは細胞毒になり、量的に少ない場合にのみ健康に役に立つ。故に結核菌のような好気性菌の場合にはミトコンドリアの活動を撲滅させることが難しくなってくる。結核菌の場合には我々の細胞と利害関係が一致しているので、他の細菌のように結核患者が完全になくならない原因があるのかもしれない。





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