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2017年2月24日 (金)

健康政策課題と8020運動 ①

「内の目外の目」第170回 (8020推進財団専務理事・歯科医) 深井穫博さんの考え:コピー
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はじめに
 世界各国の平均寿命は、食事及び公衆衛生等の改善によって、19世紀以降大きく延びた。最近のレポートでは、世界10カ国以上の死亡データベースを用いた分析によって、今後、延伸する個人寿命の最大値は、115歳(114 . 9歳、95%CI : 113 . 1~116 . 7歳)と推計されている。即ち、グローバルな長寿化はさらに進む余地が残されている。
 今、8020運動は1989年に、80歳で20本以上の歯を保持することによって、高齢者になっても「何でも噛んで食べられる」という口腔機能を維持し、QOLを高めるための国民運動として始まった。当時の我が国の平均寿命は、男性75.9歳、女性81.8歳で、人生80年時代に即した目標として、これまで広く国民と政策決定者に受け入れられ、その成果を上げてきた。しかしながら、90歳の生存率が男性で4人に1人、女性で2人に1人となり、人生100年に近づいてきた現在、その目標設定の点からも、進化していく必要がある。
 このような観点から、8020運動の過去・現在を振り返ることを通して、その未来について考えたい。
健康寿命延伸という政策課題
 WHOの調査によれば、平均寿命と健康寿命の差は、低位所得国でそれぞれ62歳と53歳、高位所得国では79歳と70歳であり、約9歳となっている。所得が高い国ほど長寿である一方、いずれの環境にある国においても、寿命が尽きる約9年間は、生物学的に日常生活に制限が生じることは避けられない可能性がある。このことにどう対処し、解決していくのかという人類の挑戦が健康寿命の延伸という世界共通の政策課題である。





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