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2017年2月 5日 (日)

精油は百薬の長となり得るか? ③

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 さて、アルコールを飲むと、体内で何が起こるか?アルコールを飲むと、体内の細胞では外側からKイオンが細胞の中へと送り込まれる。細胞内の細胞質中には不思議なことにKイオンが圧倒的に多く、Naイオンはわずかしかない。Caイオンに至っては殆ど0である。例えば木の葉を燃やして残りの灰からは殆どKイオンしか含まない灰ができることでも分かる。動物を焼却した場合にはNaイオンやKイオンに富んだ血液を含むため木の葉の場合とはまるで違うが、しかし、細胞に限れば動物・植物同様で、圧倒的にKイオンが存在している。このKイオンは生きている細胞の場合いろいろな刺激によって外へ流出していく。Kイオンが細胞外へ流出していくと、場合によっては細胞はガン化することがよく知られている。とにもかくにも細胞内Kイオン濃度は外に比べて約30倍と非常に高いので、細胞に異常が起こると、Kイオン細胞外流出を生じ、細胞内Kイオン濃度は下がって危険な状態になる。それの防止のため、我々の細胞に中のKイオン濃度は常時一定に保持されるように、細胞膜にKイオンを取り込む装置がいくつかある。実はアルコールはKイオンの取り込み装置の一つを活性化するのである。勿論アルコールの濃度が高すぎたら逆効果である。即ち、お酒の最大の効果は心身のリラクゼーションとともにKイオンの取り込みを増強し、細胞の健康を保つという効果がある。このことこそが酒の効用であり、同時に精油のもつ大きな効用でもあると考えられる。Kイオンの細胞内はの取り込み効果を測定する実験は古典的な手法で行うためにそれほど難しくない。さらに、アルコールはTRPチャネル(第270回で述べている)を活性化し、CaイオンやNaイオンをも細胞の中へ導入する。このうちNaイオンを細胞の外にくみ出す時にNaイオンとの交換作用でKイオンは中へ入って来る。
 このように、アルコールは健康な細胞の維持に役立つ。ところが、過剰な飲酒の場合どうなるかというと、大量のCaイオンが細胞内に入ってくる。この過剰なCaイオンはKイオンを外に流出させてしまい、やがて細胞を死に追いやる。過剰な飲酒はマイナスの効果をもたらすので、適量の場合のみ”百薬の長”なる。





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