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2017年2月 7日 (火)

Report2017 ノロウイルス感染症 ②

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しかし、2014/15シーズン以降、これまで検出されていなかったGⅡ.17型の検出が増えている。ただし、今シーズン(2016年~2017年には)については過去に流行があったGⅡ.2型変異株の流行が確認されているという。
 ノロウイルスはインフルエンザウイルスと同様に遺伝子の変異がたいへん速く、抗原性がどんどん変化していくので免疫が効きにくい。毎年流行を繰り返し、何度も再感染を起こすのはそのためだ。抗ウイルス薬をつくるのも困難で、現状では、嘔吐や下痢がひどい場合は水分を補給して脱水を防ぐ対症療法しかない。
 ワクチンも開発されていないので、感染拡大を防ぐには感染経路を絶つ必要がある。ノロウイルス感染は大半が経口感染で、感染経路は食品からと手指などからの2つ。食品としては汚染されていた魚介類、中でもカキなどの二枚貝を生あるいは十分な加熱調理をしないで食べた場合が最も多い。ウイルスの活性を失わせるには、中心部が85~90℃で90秒以上加熱する。一方、手指などを介した感染は食中毒でも事例が増加傾向にある。この経路を絶つ対策の基本は何よりも手洗いの徹底励行であり、二次感染の防止には細心の注意が必要だ。
 厚労省ではノロウイルスに関する基本知識から、汚物の安全な処理方法の実際まで、一般にも分かりやすく情報を整理した「ノロウイルスに関するQ&A」を作成しており、2016/11/28、には内容をアップデートした「感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について」のweb サイト (http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/) からダウンロードできる。





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