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2017年3月16日 (木)

水銀に関する水俣条約「歯科用アマルガム」 ②

続き:
■WHO(世界保健機構)
 WHOは、水銀とヒトの健康について2005年に声明を発表し、水銀含有保健医療機器の輸入販売と水銀使用の漸進的阻止を訴えている。WHOは歯科用アマルガムからの水銀が世界全体の水銀排出量の約1%であり、一般下水中の全水銀の1/3が歯科医院から排出されていると報告している。
■UNEP(国連環境計画)
 UNEPは2013年に発表した「Mercury-Time To Act 」において水銀が人体および環境に及ぼす被害について警告している。アマルガム修復の頻度は東アジア・東南アジアおよび EU で多く、世界全体では歯科用アマルガム中の水銀として年間約340トンが使われており、そのうち約70~100トン(20~30%)が環境中に排出されると算出している。また、アマルガム充填の既往がある人を火葬すると、水銀は完全に大気中にほうしゅつされるが、UNEPはその量は約 3.6トン/1年であると報告している。
■FDI(世界しか連盟
 FDIは2007年にWHOの歯科用アマルガムに関するコンセンサスを採択した。同年の政策声明において歯科用アマルガムの安全性と使用上の注意に就いて発表した。さらに、2007年には水銀衛生ガイダンス、2009年にアマルガム廃棄物管理について政策声明が採択され、歯科アマルガム由来の水銀による環境汚染に対し注意を呼び掛けている。2014年には、水俣条約を受けて歯科アマルガムの段階的廃止と進行状況を監視する「フェーズダウン・プロジェクト」を展開している。
■米国
 米国においては、年間61トン(2008年)の水銀が排出されている。米国環境庁(EPA)は2011年に、歯科用アマルガムの環境への排出を削減するためのクリーンウォーター法の基準を提案した。家庭排水の処理施設である公共排水処理(POTW)に流入する水銀の約半分は歯科医院から排出されるとしており、アマルガムセパレーターの使用と回収した水銀のリサイクルを義務付けている。EPAはこれにより歯科用アマルガムから環境へ排出されている水銀を年間5.1トン削減できるとしている。






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