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2017年5月20日 (土)

香りの受容器の正体をさぐる ①

被災地―2017/04/21(FRI) 新築(小さい平屋)にて生活し始めました。
それで、又、文献・著述文章等をコピー・ペーします。
 先ず、「人間と科学」第275回の吉岡亨(早稲田大学教授)さんの研究文 コピ・ペー
 香りのシリーズ最終回。――― 香りの受容器の正体に迫ってみたい。
 まず、匂いの分子の受容体は一体どのような形をしているのであろうか。仮説の一つとして分子振動仮説について以前述べたが、この仮説は今のところ実は少数で、大部分は約半世紀前にオックスフォード大学のアムーアが唱えた立体化学説、いわゆる鍵と鍵穴モデルを信ずる人が多い。しかし、匂い分子の形を識別して、分子の形によって匂いが違うという仮説は、精油の場合には実は成立しないことを注意しておこう。匂いというのは、嫌な匂い、くさい匂い、くさった匂いのような場合とは異なり精油の場合、分子形が類似していても全く違う香りを示すことから、立体化学説にはかねてから疑問がもたれていた。
 最近、リチャード・アクセルとリンダ・バックの二人のよって発見された嗅覚受容体は匂い分子によってGPCR(Gタンパク質結合型受容体)が活性化するという。このモデルはノーベル賞の対象になった、しかし、GPCRの活性化するのは、実は分子振動仮説の方が有利なのであることをここで指摘していこう。
 今、順に(a)視細胞錐体、(b)聴覚細胞、(c)嗅細胞を取り上げる。このうち、視細胞については20c,中頃にすでに光(電磁波)がGPCRを活性化することで、ノーベル賞の対象になった。聴覚細胞すなわち受容器の正体についてはいまだに分かっていない。しかし、聴覚細胞は空気の振動(音波)を受容して、細胞内に受容器電位を発生している。視細胞の例から分かるように、GPCRを活性化するからといって、受容体に分子が吸着する必要はない。すなわち、光の波でGPCR受容体が活性化するように、匂いの受容体も分子振動仮説のように、分子振動によって活性化するとしても何の矛盾もない。まだ見つかっていない音の受容体も空気の振動を受容してGPCRが活性化するというモデルが生まれるかもしれない。



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