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2017年5月21日 (日)

香りの受容器の正体をさぐる ②

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 ことほど左様に、我々を取り巻く環境情報、光、空気、音、匂い、すべてが振動数をもつという方が自然界の説明としては余程もっともらしい。このような受容体仮説が嗅毛受容器電位変化を説明できるとすれば、匂いの老化現象を極めてうまく説明できるのである。「老化と匂いの感度の相関関係」― 横軸は人の年齢、縦軸はある匂いをある距離で嗅がせたときに匂いを感知できた人たちの割合(グラフ略)。この実験に用いた香りは精油で、12品種と決められている。そうすると、20~70歳にかけて、ほとんど直線的にその匂いに感ずる人の割合が減ってくる。精油以外の香りで、このような特徴を示すものはまだない。
 この時、鍵と鍵穴モデルでの説明は困難になる。しかし、GPCR系はすべて老化と共にうまく対応して感度が低下しているし、視細胞と嗅毛細胞においては、受容器電位が老化により感度が低下することはすでに分かっている。このとき、もしもにおい分子の受容が振動仮説を従うならば、その時生じるセカンドメッセンジャーは非常に鋭敏な老化依存型であるので、そのグラフ(略)の直線が右肩下がりの直線が容易に説明できる。感覚の受容細胞は皮膚にある痛み、痒み、そして温度に対する受容体を含め、原理的にはその振動数を受容するという分子振動仮説が最も合理的であろうと思われる。これまでの説に比べると腑に落ちると思うがいかがであろうか。




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