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2017年6月 9日 (金)

認識システムの最先端 第1回 ③

続き:
■ベンチャー経営で学んだこと
(1) 特許で飯は食える?
   まず、特許だけで飯は食えないということである。よく「特許で儲かった」という話を聞くが、特許の総件数から見れば、ごくわずかな数であり、宝くじに当たるようなものである。筆者(梅崎)自身の場合、現在公開中の特許まで含めた80件ほどの知的財産権の中でロイヤリティをいただいているのは2件のみである。
(2) 優れた技術は実用化される?
   製品の販売まで到達するには、マーケットリサーチ、資金調達、販路の確保、広報、スピーティな対応、販売、メンテナンス等の問題をすべてクリアしなければならない。いろいろ考えた結果、「技術<デザイン・市場<経営戦略」という式が出てくる。今まで経営戦略では痛い目に遭わされている。「貴社の技術を採用することが99%決まっています」という話が数ヵ月続いた後、最後にひっくり返された例もある。「私の技術は世界一だから間違いなく儲かるよ」と言われる大学の先生が多い。その度に、「優れた技術かどうかは使う人が決めることであり、先生が決める話ではない」と助言している。
(3) 起業して大丈夫?
   取引先が決まっていない状態で起業したために、資本金を食い潰してしまい、倒産寸前に追い込まれているベンチャーが多い。できれば、起業前から取引先が付いていることが望ましい。技術をお金に換えるのは大変なことである。
 よく”Needs(ニーズ)”が先か、”Seeds(シーズ)”が先かという話があるが、これはどちらからアプローチしても良い。ただ、最終的には両方が噛み合わなければならない。これまでの研究者や技術者のスタイルとしてはシーズ志向の方が強いとおもうので、気持ちニーズ志向になってみるのも悪くない。次回からは、音声認識、指紋・静脈照合、三次元計測などについて紹介していく。





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