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2017年7月 6日 (木)

「御用新聞」という自己否定 ①

神保太郎(ジャーナリスト)さんは書く。コピー・ペー:
                    唐突なプライバシー曝露
 「前川前次官 出会い系バー通い」―― 5月22日、読売社会面にある記事が載った。文科省の前川喜平前事務次官が新宿歌舞伎町の「出会い系バー」に頻繁に出入りしていた、という。「関係者によると、同店は男性客が数千円の料金を払って入店。気に入った女性がいれば、店員を通じて声をかけ、同席する」とある。→風俗店だ。「教育行政のトップとして不適切な行動に対し、評判が上がりそうだ」と書かれている。
 バブル真っ盛り、「ノーパンじゃぶしゃぶ」が売りの店への官僚の出入りが話題になった。あの時は銀行からの接待だったことが問題にされ、接待汚職の実態に批判が集まった。仕事を離れた夜の行動はプライバシーに属する事柄でもある。「勤務外だろうと文科省のトップとしていかがなものか」との意見は頷けても、天下の公器を自認する大新聞(読売新聞)が、見出しを立てて知らせる事なのか。前川氏を取り立てて紙面で指弾するには、何かの意図があるのだろうか?
 前川氏は、文科省を舞台にした天下り斡旋の責任を取り、今年1月に次官辞任した。再就職を希望する官僚の個人記録が、人事課OBを通じて大学に渡っていた。前川氏は次官として事情を知る立場にあった。読売の記事は、天下り事件の責任者は風俗店に出入りするような人物、と言いたいのか。それにしても大仰な記事であることか。
 この記事を解き明かすには、文科省を巡るもう一つの事件にどうしても触れることになる。安倍首相の「腹心の友」が国家戦略特区に申請した獣医学部を巡る、「加計学園疑惑」である。内閣府は、獣医学部新設に慎重な文科省や農水省を押し切って、2018年の開校を決めた。ところが、背後に首相の存在をうかがわせる行政文書が見つかった。作成者は文科省の担当者。「官邸の最高レベルが入っている」「総理のご意向だと聞いている」との発言が文書に記録されている。これを、最初に報じたのは朝日だ。
 官邸はこの文書を怪文書とみなし、菅官房長官は「そのような事実はない。首相からの指示は一切ない」と頑強に否定。松野文科相は22日、「担当者から事情を聞いたが(文書の存在を示す)事実は確認できなかった」とのべた。




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