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2017年7月27日 (木)

認識システムの最先端 第3回 ③

続き :

一時期は、愕然としていたが、その後、米国、ドイツ、日本で特許成立した証拠と実用化されている証拠を再度学会に提出して、最初の基本特許の論文が採録されたのは、3年後であった。これまで有難いことに、後続の指紋確認に関する論文で教え子4人が学位取得している。

■モバイル機器への組み込み

 C社の協力で実用化された指紋認証装置は、基本的に部屋の入退室を管理する目的で利用されていた。原子力発電所や研究所にも採用されていたが、数が思ったほど出ないニッチ市場であった。1999年、ポケベル・ピッチ・携帯の普及により、将来モバイルバンキングに個人認証が必要になることを見越して、名古屋のベンチャー企業 DDS (D社)と組んでモバイル機器組み込み型の認証装置開発を開始した。これにはC社の出資と開発員の出向もあり、スムーズに開発は進み、2000年9月「UB-safe」という製品名で販売開始された。D社は指紋照合装置の売り上げを主軸に2005年11月、マザーズに上場している。2006年には指紋認証数量別市場において24%の売り上げで業界1位となる。さらに、私(梅崎)とC社、D社の功績が認められ、2008年科学技術政策担当大臣賞を受賞。

 現在もさらに高性能な指紋認証装置、静脈認証装置、顔認証装置等の開発を続けている。



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