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2017年7月 1日 (土)

Science 漢方を知る ④

続き:
4― 茵蔯蒿湯
 此の漢方薬は、茵蔯蒿、山梔子、大黄の3種対の生薬で構成され、これらの生薬はすべて熱を冷ます作用を持ち、炎症性疾患に効果を示す。また、大黄は便秘にも効果がある生薬である。茵蔯蒿湯は黄疸によく用いられるほか、蕁麻疹や口内炎にも効果あり。茵蔯蒿湯の適応の口内炎は、灼熱感を伴う強い痛みを呈する。それにより、しばしば赤ら顔、のぼせ、口中の熱感、いらいら、便秘を伴う。また、舌は紅色を呈し、舌苔は厚く黄色である。
5― 五苓散
 体内の水分バランスを調整する4種類の利水薬(猪苓、沢瀉、蒼朮、茯苓)に桂皮を加えた漢方薬である。桂皮は身体を温めて利水薬の効能を補佐する。五苓散は水分の代謝異常を改善、無駄な水分は取り除き、身体全体での水分バランスをとる。水分の停滞によって、引き起こされる口渇、尿量減少、浮腫、悪心、嘔吐、めまい、頭痛、二日酔い、下痢などに効果がある。例、飲酒のあとで、水を多量に飲んでも口渇が改善しないことをよく経験するが、この症状に対して五苓散は、組織や消化管内に多量に存在している水分を血管内に引き込み、余分な水分は尿として排泄させ、身体全体の水分バランスを是正し、口渇を改善する。この時、舌は湿潤で舌苔は厚く白色を呈することが多くある。
6― 白虎加人参湯
 熱を冷ます石膏、知母と胃を保護する粳米、甘草で構成されている白虎湯に滋養・滋潤作用を持つ人参が加えられた漢方薬である。発熱性炎症に脱水を伴った口渇、発汗を呈する場合に使われ、強力に消炎、解熱する。赤ら顔、目の充血、口中の熱感、口臭、口渇、便秘、舌質紅色、舌苔黄色等が使用目標である。シェーグレン症候群や糖尿病による口腔乾燥症、口内炎、三叉神経痛などに効果がある場合がある。
7― 排膿散及湯
 桔梗、枳実の排膿作用と芍薬、甘草の消炎作用を利用し、皮膚や口腔、咽頭の化膿性炎症で排膿が不十分な場合に使用。口腔内では、歯肉に腫脹、疼痛があり、瘻孔や歯肉縁から膿汁が認められる場合などに有効。また、急発の歯周炎や智歯周囲炎、切開排膿消炎処置後に抗菌薬剤と併用することで、治療効果が促進される。




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