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2017年7月 1日 (土)

Science 漢方を知る ③

続き:
3.「歯科関係薬剤点数票」――― 7種類の漢方薬
1― 立効散
 歯痛、抜歯後の疼痛等に効果。また、口腔顎顔面領域の慢性疼痛に有効な場合がある。鎮痛作用は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に比べて弱く、特に難抜歯後の鎮痛効果は期待できない。一方で、NSAIDsによる胃腸障害が懸念されたり、薬物誘発性喘息(アスピリン喘息)により、NSAIDsやアセトアミノフェンの使用が出来ない場合に処方を検討する。立効散は、防風、細辛、升麻、竜胆、甘草の5種類の生薬から構成。このうち、防風、細辛が温性で、痛みや腫れを発散し、升麻・竜胆が寒性で、熱を冷まし、炎症を緩和する。全体として寒熱のバランスがとれた鎮痛剤となっているので、体質を考慮せず使用ができる。また、細辛には局所麻酔作用があるので、歯痛や粘膜の痛みに対しては、口腔内にしばらく含んで服用すれば鎮痛効果が得られる。
2― 半夏瀉心湯
 胃腸の働きをよくして、食欲不振や胃もたれ、吐き気や嘔吐、腹鳴、下痢などを治す漢方薬である。みぞおちにつかえがある患者に適応できる。また、これらの症状を伴う場合や精神不安を伴う口内炎に効果があり、半夏瀉心湯は、半夏、黄ごん、黄連、乾姜、人参、大棗、甘草の7種類の生薬から構成。半夏が吐き気を抑え、黄ごん・黄連はみぞおちの張りやつかえをとり、熱を冷まし炎症を緩和する。乾姜はお腹を温めて腹鳴。腹痛、下痢を止める。人参は気を補い、大棗、甘草には健胃作用がある。半夏瀉心湯適応の口内炎は、炎症や痛みの程度が比較的強いのが特徴である。そして、胸の煩悶感、精神不安、いらいら、不眠、口渇などの症状をよく伴う。また、舌の先端は紅色を呈し、舌苔は薄く黄色である。
3― 黄連湯
 黄連湯は、半夏瀉心湯から熱を冷ます黄ごんを除き、温める作用をもつ桂皮を加えた漢方薬である。胃部の停滞感や重圧感、食欲不振がある急性胃炎や口内炎に有効。また、腹部の冷え・腹痛が強いときにも適した処方である。一方で、二日酔いにもよく使われる。
 



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