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2017年7月27日 (木)

Science 歯科医療におけるCT・MRIの基礎・臨床 ①

金田隆(日大松戸歯学部教授)さんの科学論文のコピー・ペー :
1. はじめに
 近年、コンピュータや医療機器の進歩に伴いデジタル画像の顎顔面領域への臨床応用は急速に進歩した。特に一般医科病院から普及したX線CT(コンピュータ断層撮影:Computed Tomography) や MRI(磁気共鳴画像検査法:Magnetic Resonance Imaging) 検査が口腔インプラント(以下、インプラント)の術前検査や顎関節のMRI検査を中心に歯科医療にも普及、一般病院や大学病院のCT、MRI装置を利用して日常歯科臨床に応用する歯科―開業医が年々増加した。ところが、外部病院への画像検査依頼は歯科医院の地域性や外部依頼の煩わしさ等により使用する歯科医師はある程度限定されていた。
 しかしながら、平成21年4月からの歯科用CT検査の保険導入とパノラマX線装置と歯科用CTへ医用機のいわゆるハイブリッドタイプの歯科用CT装置の発売により、急速に歯科用CT装置が日本中に普及し、現在も増え続けている。現在、日本全国で約13000台(平成28年度末)を超える歯科用CTの導入がなされ、日本全国の歯科医院の約20%が同装置を導入したことになる。また、日本は医科用CTの保有台数も世界一であり、医科用及び歯科用CT保有国世界一となっている。そのような背景の中、CTデータをさらに有効活用するため、CTシミュレーション、CTデータに連動したインプラントのガイドサージェリーやCTデータをSTL(Standard Triangulated Languageの略で三次元形状のデータを保存するフォーマットの一つ。海外ではStereolithographyとも呼ばれる。3Dプリンターの入力フォーマットでもある。)に重ね合わせた臨床デジタルデータから、CAD/CAMによる修復補綴への応用等、デジタル画像データを日常歯科臨床のワークフローとして臨床応用する歯科医師が全世界で増加している。
 一方、欧米ではX線被曝への配慮やCT検査時の病変の見逃しによる訴訟等、適正なCT利用も問われている。また、被曝は伴わないが、MRIは強磁場を利用するため、検査室への金属類の持込禁止やペースメーカー装着者の検査禁忌等の安全性に配慮すべき点が多々存在する。よって、今ほどCT、MRI検査を正しく習得した歯科医師が求められている時代はない。今回は日常歯科臨床で安全で正確なCT、MRI検査や画像診断等の臨床応用ができるために、①顎顔面領域CT、MRIの原理と特徴および検査時の注意点、②正確な読影のためのCT、MRI正常像、③顎顔面領域疾患の特徴的なCT、MRI像を供覧し、臨床医に必要な歯科医療におけるCT、MRIの基礎と臨床応用を述べる。





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