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2017年8月 6日 (日)

~最近の認知症を取り巻く動向~ ⑤

続き:
1) 定期的な入居者全員を対象とした歯科医師または歯科衛生士による口腔衛生管理に
   関するアセスメントの実施
  事業所職員および歯科専門職(歯科医師または歯科衛生士)が、入居者の口腔衛生管理をどのように進めていくかを判断情報として収集する目的でアセスメントを定期的に実施。その内容は、口腔状況(残存歯有無、口腔衛生状態等)、口腔機能(咀嚼機能、舌機能、嚥下機能等)はもちろんであるが、認知症重症度、日常生活自立度(入浴、排せつ支援の受容状況等)を含め、歯科治療、口腔衛生管理支援の受容を検討する上で参考となる情報も含めることが必要。こういった基礎情報は、認知症の容態に応じた適時・適切な口腔衛生管理ケアプラン作成に資する有効な情報となる。アセスメントにより歯科治療ニーズが把握された場合は、入居者および家族への説明と同意取得後、医療保険に基づく歯科治療提供を実施。
2) 歯科専門職のアセスメントに基づいた口腔衛生管理ケアプランの作成
   その内容は、個々の入居者の口腔衛生管理計画のみでなく、事業所全体お口腔衛生管理への取り組みに関するケアプランとして作成することが重要。それは、進行する認知症の容態に応じた対応が可能となる、予知性を持ったプラン内容であることが求められる。
3) 職員による口腔衛生管理に対する歯科専門職からの助言・指導
   口腔衛生管理ケアプランに基づき、歯科医師または歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が、事業所職員に対し口腔衛生管理に係る専門的技術も含めた助言・指導を実施する。その内容は、入居者個々の管理だけではなく、事業所全体への助言・指導を含むものとする。
4) 認知症グループホームの口腔衛生管理について、歯科専門職とのカンファレンスの実施(モニタリング、アセスメント、症例検討等)
   入居者個々のアセスメント、ケアプランに基づき実施した口腔衛生管理マネジメントに関して定期的に事業所職員とカンファレンスを実施することが望ましい。このカンファレンスにより、より効果的な口腔衛生管理供給体制づくりが可能。認知症グループホームは入居者9人以下と少人数であるため、1、2名の入居者の認知症の重度化にともない口腔衛生管理に見直しが必要となる。特に認知症が重度になることにより摂食嚥下機能の低下に応じた食形態への助言等も必要となるため、ケアプランは細やかに見直すことが求められる。
 さらに認知症グループホームにおいて効率的に口腔衛生管理を進める上で重要なアクションとして「口腔衛生管理に事業所職員に対する研修会の実施」が確認された。
 事業所職員に対する口腔衛生管理に関する研修会開催は、当然のことであるが重要で、本事業によるアンケート調査においても、口腔衛生管理についての研修を受けた職員のいる事業所において、口腔衛生管理により、口腔内の状態が良くなるだけではなく、「笑顔が多くなる/表情が良くなる」や「BPSD(いわゆる周辺症状)が改善する」等、様々な効果をより強く感じている結果を得た。全員ないしは一部職員が口腔ケアについての研修を受けている事業所では、事業所職員の入居者の「口の中の課題」に気が付く視点が養われていると言える結果であった。
                                   続く
       http://masa71.com/   更新しましたので宜しく。





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