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2017年9月27日 (水)

Clinical 歯科における耐性菌を増加させない抗菌療法 ⑤

続き:
◍ 歯周組織炎、歯冠周囲炎に対する第一選択薬(初期治療に推奨される薬剤)
  アモキシシリン(サワシリン)   1回250mg  1日4回
               小児は1回10~15mg/kg 1日3回
          または
  アジスロマイシン(ジスロマック) 1回500mg  1日1回 3日間
  <成人ペニシリンアレルギー>
  クリンダマイシン(ダラシン)    1回150mg  1日4回 
  アジスロマイシン(ジスロマック)  1回500mg  1日1回 3日間
  <小児ペニシリンアレルギー>
  クラリスロマイシン(クラリス)   1回7.5mg   1日2回
  セファクロル(ケフラール)     1回10~15mg/kg  1日3回
   (ペニシリンアレルギーの15%がセフェム系アレルギーあり、注意が必要)
・ 歯科疾患の適応がある小児マクロライド系薬が少ないため、社会保険診療報酬支払基金審査情報では原則として、「クラリスロマイシン(小児用)」を「歯周組織炎、顎炎」に処方した場合、当該使用事例を審査上認める
◍ 歯周組織炎、歯冠周囲炎に対する第二選択薬(消炎処置不可能などの際に推奨される薬剤)
  シタフロキサシン(グレースビット) 1回100mg 1日1~2回
  ファロペネム(ファロム)        1回150~200mg 1日3回
    小児はファロペネム         1回5mg/kg 1日3回
  アモキシシリンの半減期は1時間程度のため、MIC以上の濃度を保つ(Time above MIC)には、1日4回の処方が望ましい。中等症以上では、保険適応外であるが1回500mg1日3回の処方も行われている。
  急性辺縁性歯周炎にはアジスロマイシンが第一選択薬として処方されることが多い。
  マクロライド系薬は組織移行性は高いが、嫌気性菌に対する抗菌力はエリスロマイシンと同様のため重症例には勧められない。
  消炎処置が困難で疼痛も著しい症例では、成人には嫌気性菌に対して抗菌力の強いフルオロキノロン系薬のシタフロキサシンを処方する。
 
  





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