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2017年10月18日 (水)

Report 2017 がん登録 ②

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施設間で生存率にばらつきがあるが、報告書は、生存率は施設特性や患者背景によって大きく変動するので、これらの数値は各施設の”治療成績”を示すものではないことを強調した上で、「がん医療の質向上の活動につなげるために」あえて実名で各施設の生存率を列挙している。
 がん登録は、がん診療の実態を正確に把握し、がん対策に活かすために重みを増している。日本でも「がん登録推進法」が2016年1月に施行され、全国がん登録制度が始まった。これまでも地方自治体などが主体となって「地域がん登録」が進められてきた。しかし、登録の手順が標準化されていなかったり、登録の重複のチェックができない等、情報の精度が十分ではないと指摘されていた。新制度では、病院及び指定されたクリニックは、がんの診断・治療を受けたすべての患者の診療情報を都道府県の「がん登録室」に届け出る義務があり、これを国が一元管理する「全国がん登録データベース」に蓄積して、集計・分析・管理する。また、がん患者の詳細な診療情報を病院内でデータベースに記録し、保管する「院内がん登録」は、全国がん登録を通してより充実させることになる。がんの診療情報を広範囲に収集することによって、がん対策を強化するとともに、登録情報をがん診療に関する調査研究にも提供・活用し、その成果を国民に還元するとしている。
 因みに、口腔・咽頭がんについては、前述の報告書には集計結果の記載が無いので、国立がん研究センターがん情報サービスの「最新がん統計」から、口腔・咽頭がんの現況を見てみると、死亡数(2011年)は男性5268人、女性2147人、り患数(2012年推計値)は男性1万3923人、女性5309人で、いずれも男性が女性の約2.5倍多い。また、2006年~2008年に口腔・咽頭がんと診断された症例の5年相対生存率は男性57.3%、女性66.8%。まだ治せるがんとは言えない。





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