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2017年10月31日 (火)

Science 保険適用のCAD/CAM用レジンブロックの特徴 ②

続き:
3. 各製品のフィラーについて
 本来保険適応材料は使いたい時に供給できるような体制が求められているが、入手困難な場合もあり、筆者(高橋)らが入手可能であった製品の特徴を調査することとした。
 今回検討した製品と、その表(略)がある。一部試験では参考資料としてCAD/CAM用セラミックブロックとCAD/CAM用アクリルレジンブロックを比較して用いた。
 これらの製品を割断し、どのようなフィラーが含まれているかを走査電子顕微鏡による形状観察とエネルギー分散型エックス線分光分析による成分組成の分析を行った。代表的な走査電子顕微鏡写真(ARS・AVE・BLO・ ……16枚あるが略)がある。先進医療で使用され、保険導入時に保険適用されたGRAは黒く見えるいわゆる有機質複合フィラーと粉砕フィラーなど複数のフィラーが含まれていた。BLOは大きさと成分の異なる複数の球状フィラーが含まれていた。ULTはクラスターと呼ばれるあらかじめ複数のフィラーを固めたものが配合されている。同様のクラスターがKZ2などに含まれている。また非常に微粒子のフィラーを均質に分散しているAVE、CER、EAT、従来型の粉砕フィラーを主に使用しているSGNなど製品により、フィラーの構成が異なっている。
 そこで、これらのフィラー含有量を焼却した時の残留量から求めてみた。結果―図(略)。フィラー含有量はフィラーが微細なものほど含有量は少ない傾向にある。これは微細なフィラーを用いると体積当たりの表面積が大きくなり、フィラー表面を被覆するために必要なレジン成分が増えるためである。焼却法で測定するとフィラーの表面処理に用いるシラン処理剤の一部も焼却されるため、コンポジット製作時に用いるフィラー含有量よりも少なくなることが多い。そのため、「定義通知」で求められているフィラー含有量が60%よりも少ない製品もあった。保険適用の製品ではENAが最も多く、セラミックブロックのVITは、ほぼ100%であった。無機フィラー含有量が多い製品はENAを除き、バリウム、ジルコニアを含有していることが分かる。





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