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2017年11月11日 (土)

Clinical 嚥下食の知識 ④

続き:
6. 食形態と摂取嚥下機能の対応
 今回、日本摂食嚥下リハビリテーション学会による「嚥下調整食分類2013」に沿って、食形態と対応する摂食嚥下機能の OUTLINE(概要)を示す。
 コード 0j/0t/1j
 ◇食形態
 コード0  誤嚥した際の呼吸器の組織反応や感染を考えて「タンパク質含有量が少
       ない物」が望ましい。
  ◍ コード0j 均質で付着性が低く、凝集性が高く、硬さがやわらかく、離水が少ない
    ゼリー。
  ◍ コード0t 均質で付着性が低く、適度な粘度、凝集性が高いとろみの形態。
    スプーンですくった時点で適切な食塊状で、口腔や咽頭の拡散や残渣等を
    考慮に入れ、概ね中間~濃いとろみ状の形態を想定する。
 コード1j 「タンパク質含有量」を問わず。
     スプーンですくった時点で適切な食塊になっているもので、均質でなめらか
    な離水が少ないゼリー・プリン・ムース状の形態。
 ◇対応する摂食嚥下機能
  舌による食塊の送り込みが不十分で、丸呑み嚥下が可能な患者が対象。咀嚼不可。また不均一な物や口腔や咽頭で拡散し易い食物の食塊形成は不可。嚥下圧(食塊の駆出力)や運動、体力、持久力が低下している。付着性が高い食物は嚥下後の咽頭残渣が危惧されるため避ける。
 <備考>
  ※嚥下圧が低下している患者ほど一口量は少なくする必要がある。
  ※栄養維持のためには、補助栄養摂取や経管栄養等の併用についての検討
   が必要。
 コード2-1/2-2
 ◇食形態
 コード2 一般的なミキサー食やピューレ食、ペースト食。「タンパク質含有量」は 
    問わない。
  ◍コード2-1 咽頭等で拡散しない程度のとろみ有、かつ凝集性有、なめらかで
     均質な形態。
  ◍コード2-2 咽頭等で拡散しない程度のとろみ有、かつ凝集性有、やわらかい
     粒等を含む、不均質な形態。
 ◇対応する摂食嚥下機能
  食塊集積や舌での送り込みがある程度可能で、丸呑み嚥下が可能、かつ嚥下圧(食塊の駆出力)がある程度高く、嚥下後、口腔内や咽頭に残渣がない患者が対象。咀嚼不可。拡散し易い食物の食塊形成ができない。
 コード3
◇食形態
 コード 3 やわらかいハンバーグや、あんかけを施した煮物など。調理法には、
     いったんミキサーした食物をゲル化(再成形)する方法、酵素によって食
     物をやわらかくする方法などがある。一般的にはやわらか食やソフト食
     などといわれ、離水が少なく一定の凝集性に配慮したもの。主食→
     やわらかめの全粥。
 ◇対応する摂食嚥下機能
  舌による口蓋間の押し潰しにより食塊形成が可能。また食塊を集積・保持したまま嚥下完了可能な患者が対象。咀嚼は難しく、食塊形成能は不十分。
<備考>
  ※咀嚼しなくても良いやわらかさと、丸呑み出来ない程の硬さの両立が要求。
 コード 4
 ◇食形態
 コード 4 ある程度咀嚼が可能だが、硬い物等は食塊形成出来ない患者が対象。一般的には軟菜食が充当する段階。主食では軟飯や全粥である。
 ◇対応する摂食嚥下機能
 歯や補綴物等の存在は必須ではないが、ある程度咀嚼機能を有しており、上下の歯槽堤間のすりつぶしに依って、食塊形成が可能。また食塊を集積・保持したまま嚥下完了可能な患者が対象となる。




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