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2017年11月 4日 (土)

Science 保険適用のCAD/CA用レジンブロックの特徴 ⑤

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6. 歯ブラシ摩耗による光沢度の変化
 初期のCAD/CAM 冠用レジンは徐々に艶がなくなると指摘があった。そこで保険適用のCAD/CAM 用レジン6製品、CAD/CAM 用セラミックブロック(VIT)、CAD/CAM 用アクリルブロック(TEL)と成形修復用のコンポジットレジン(Filtek Z350、3M ESPE; Z35)について歯ブラシ摩耗試験による光沢度の変化を測定した。光沢度とは物体の表面に当たった光がどの程度正反射するかを測定したもので、表面が平面である部分が広いと大きな値を示す。試験片を、まず耐水研磨紙P4000まで研磨し、滑沢な面とした。
 この段階で表面の光沢度を測定した。耐水研磨紙で研磨した段階で56~89と製品により差があるものの、臨床的には許容できるとされる40~60より大きなものが殆どであった。研磨剤を含む歯磨き粉をつけて2.5N(255gf)を負荷した歯ブラシ摩耗試験を10,000回行った。
 試験片を洗浄してその光沢度を再度測定したところ、ほとんどの製品の光沢度が低下したが、CERでは光沢度が上昇していた。歯ブラシ摩耗の回数を20,000回、40,000回としたときの光沢度を調べたところ、70以上の値をたもっていた製品と50以下の製品に区別できた。特にアクリル樹脂のPMMAでできているTELは大きく光沢度が低下していた。
 フィラー粒径が均一に調整されている製品の光沢度の変化は少ない。ほぼ同じ成分のULTとZ35を比較するとULTのほうが光沢度の低下量が少なく、工場でしっかり重合したことでフィラーの脱落が少なく歯ブラシ摩耗による光沢度の低下が少なかったものと思われる。





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