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2017年11月 3日 (金)

Science 保険適用のCAD/CAM用レジンブロックの特徴 ④

続き:
5. 吸水量、溶解量、コーヒー浸漬による変色
 補綴装置の使用時に成分が溶解したり、吸水することで物性の変化が生じることが懸念される。そのため、吸水量、溶解量についての評価が必要である。測定したのは保険適用CAD/CAM 用レジン6製品、比較としてCAD/CAM 用セラミックブロック(VIT)、CAD/CAM 用アクリルブロック(TEL)、修復用コンポジットレジンとして微粒子(MFR)型 (Durafill VS、Heraeus Kulzer;DUR)、ハイブリッド型(Clearfil AP-X、クラレノリタケ;APX)、ナノハイブリッド型2製品(Estelite Sigma Quick、トクヤマデンタル;ESQ)(Filtek Supreme URTA、3M ESPE;FSU) である。修復用コンポジットレジンの規格では直径15.0mm、厚さ2.0mmの試験片で測定するが、CAD/CAM 用コンポジットレジンブロックではこの大きさで切りだせないため、直径を13.5mmとした。まず試験片を乾燥後の重量、37℃精製水中で1週間保管後の重量、その後乾燥させたときの重量から単位体積当たりの吸水量と溶解量を求めた。規格においては要求値がそれぞれ40μg/mm*3(40*40*40)、7.5μg/mm*3(7.5*7.5*7.5)とされているが、いずれの製品この要求値を満たしている。セラミック材料であるVITは吸水量、溶解量もほぼ0であった。いくつかのCAD/CAM 用レジンでは溶解量がマイナスとなっていたが、これは成分レジンとして親水性が大きいものがあったためと考えられる。
 補綴装置は飲食等の嗜好品により着色することが知られている。着色を評価する食品にはカレー、コーヒー、ワイン、コーラ等が用いられている。そこで、精製水もしくはコーヒーに1週間浸漬した時の表面の色の変化を色差として求めた。コーヒー浸漬によりいくつかの製品が50%の人間が許容できる色差とされる2.7より大きな値をした。そこで表面を研磨したところ、修復用コンポジットレジンでは50%許容値より大きな値を示す製品もあったが、すべてのCAD/CAM 用ブロック製品が50%許容値より小さくなり、半数の製品では50%の人間が認知できる色差の1.2より小さな値を示した。このことは口腔内で着色が見られても研磨することで着色は除去できるものと思われる。





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