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2017年11月16日 (木)

トランプ VS.  メディア  ①

立岩陽一郎(NPO「アイアジア」編集長)さんの「世界 9」より、コピー・ペー:

 自らに不都合な報道を「フェイク・ニュース」と決めつけて乗り切ろうとするトランプ大統領。このような為政者に対して、米国のメディアはどう監視と追及をしているのか。

 「大統領、こういうのはルーマニアにはいるのかね?」

 6月9日、ホワイトハウスの中庭、ローズガーデンで会見の場に立ったトランプ大統領は、隣に立つルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領に向かってこう投げかけた。「こういうの」とは、会見に集まった記者たち。ヨハニス大統領は苦笑いするしかなかった。この後、常套句になっている「フェイク・ニュース」という言葉を使って「嘘のニュースを流す人殺しのようなTV局の記者たち」とさえ表現している。

 この日の記者会見は特に注目を浴びていた。それは解任されたジェームズ・コミー前FBI長官が前日に議会で証言していたからだ。コミー氏は、トランプ政権とロシアとの関係を捜査している途上の5月、トランプ大統領の意向によりFBI長官を解任された。

 コミー前長官の証言内容はすでに報じられている通りで、次の二点を明言した。

◍大統領は、人払いをした上でロシア関連の捜査を中止してほしいとの希望を口にした。

◍大統領は私を解任した理由について嘘を言っている。

 これは議会での宣言を伴う証言であり、事実と異なれば偽証罪に問われる。この証言の注目度についてあらためて解説する必要はないだろう。ニュース専門のCNNテレビはもちろん、NBCなどの一般メディアも3時間にわたった議会証言を生中継で伝えた。

 それだけに、記者たちがトランプ大統領のコメントを引き出そうと目の色を変えるのは当然だった。これに対して、トランプ大統領は、自身を支持する保守色の強いメディアの記者やルーマニアの記者を指名して、自国の主要メディアからのコミー証言に関する質問を避けるかのような対応を見せた。

そして、冒頭の「こういうの」の発言をした後、やむを得ず主要メディアの記者の質問を受け、自身も議会で宣言して発言する意向があることを明言している。

 大統領選挙の際のトランプ陣営とロシアとの関係をめぐる疑惑については、既に司法省が特別検察官を設置し、ロバート・モラー氏がその任に就いている。モラー氏は解任されたコミー氏の前任のFBI長官で、9・11テロ事件の発生直前に、ブッシュ大統領によって任命され、オバマ政権の途中まで12年間にわたってFBIを率いた人物。コミー氏は議会での証言で、自身での解任が「司法妨害にあたるかどうかはモラー特別検察官が適切に判断するだろう」と述べている。

 モラー氏はすでにFBI幹部とも連携して捜査にあたっている。捜査の焦点の一つが、トランプ大統領の司法妨害の有無であることは言うまでもない。政権は厳しい状況に追い詰められている。

 では、トランプ大統領は今後どうなるのか。現段階で、それを明言できる人間はいない。ただ、大統領の弾劾に向けた流れができつつあることは間違いない。



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