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2017年12月10日 (日)

Clinical 口腔感染制御が医科歯科と社会を結ぶ ⑤

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 私事で恐縮だが、ここ半年ばかり、医師会や製薬企業から”口腔と全身のつながり”をテーマにした、”医科対象”の講演依頼を受ける機会が増えてきた。講演中において、本稿で述べた口腔感染制御の意味について解説すると、医師だけでなく、後方で聴講していた製薬企業の社員までもが、歯科に対する興味を持ち始める。
 
 そして、懇親会では多くの方々から「目から鱗が落ちました」「すぐに歯医者さんに行きます!」と共感のお声掛けをいただく。
 先日は、こんなことがあった。質疑応答の際に、P 処(糖)の存在を初めて知った医師から「今日の話は知らないことばかりでしたが、P 処(糖)が14点というのはあまりにも低すぎる。厚労省はもっと点数を上げるべきだと思います」とコメントをいただいた。
 この他、行く先々で「歯科でも血糖測定の保険収載がされるべきでは?」「歯科衛生士がより良い労働環境で働けるように、先生は政府に働きかけるべきです!」等々、熱く真剣な意見をいただくことが多い。
 繰り返すが、これらの意見はすべて”医師”から発せられた言葉である。そしてこのような理解は医師だけでなく、看護師や栄養士等、コメディカルにも急速に広まりつつある。
 筆者(西田)は、各地の公開講座や講演会を通じて、国民と医師の間に、”歯科応援団”が確実に増えている手応えを感じている。
 8年前の筆者自身(西田)がそうであったが、医科は歯科のことを悲しいまでに知らない。責められるべきは当人達ではなく、そこは、教育にある。
 もしも学生時代の筆者(西田)に、今の知識が授けられていれば、不健康な道のりを歩くこともなかったであろうし、研修医師時代からすべての患者に対して、歯科受診を積極的に奨めてきたはずである。
 文殊菩薩は右手に持つ智慧に利剣で、諸戯(しょけ)、すなわち無知を絶つ。いつの世も、智慧の光こそが正しき道のりを照らす。
 口腔感染制御という”不滅の灯明”は、歯科と医科の間の影をぬぐい、両者に”互敬と互尊”をもたらすことだろう。





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