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2017年12月11日 (月)

Science インプラント周囲炎と歯周炎の原因菌をめぐって ①

芝多佳彦(東京医科歯科大学 歯周病外来医員)さん・竹内康雄(東京医科歯科大学 歯周病学分野講師)さん・和泉雄一(東京医科歯科大学 歯周病分野教授)さん等のサイエンス研究論文をコピー・ペー :
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 歯周病治療に有効である処置をインプラント歯周炎治療の際に応用しても、しばしば奏功しない場面に出会う。その原因のひとつとして、インプラント周囲炎と歯周炎で炎症惹起の主因となる細菌叢の相違が考えられる。
 そこで我々は、シーケンス技術とゲノム解析を用い、両疾患に認められる細菌叢の解析を行った。
 その結果、両疾患で細菌叢に差異が認められ、また既知の歯周病原細菌以外にも、両疾患の病原性に関与する存在の可能性が示された。
 オッセオインテグレーションの偶然の発見と、これをもとに開発されたインプラント治療は、義歯やブリッジといった従来の欠損補綴治療からの脱却を可能にした。現在ではその治療予知性も非常に高く、歯を失った患者のQOL 向上に大きく貢献しており、歯科の分野に多大なる恩恵を与えている。
 一方で、インプラント治療の発展に伴い、自身の歯のメインテナンスや保存がやや軽んじられてきたようにも思える。インプラント治療は万能ではなく、インプラント周囲炎をはじめとした治療後のトラブル増加が報告されている。なかでも特に発症率の高いインプラント周囲炎は、支持骨の喪失をもたらし、その結果、インプラント体の脱落につながる。
 歯周病と同様にプラークが主因となり、引き起こされるインプラント周囲炎は、全身の健康に悪影響を与える可能性も危惧されるなか、いまだこの疾患の治療法は確立されていない。
 患者のQOLを維持するために、この疾患の原因究明と治療法の確立は急務だ。
 歯周炎とインプラント周囲炎は、複数の微生物が関係し発症・進行する複合感染症であるといえる。ここでは、インプラント周囲炎の細菌学的原因を探るべく、近年、注目されているゲノム(DNAのすべての遺伝情報)解析技術を応用した我々の研究から得られた新しい知見(interacting core taxa : 後で)と治療への応用等、今後の展望について述べる。





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