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2018年3月 9日 (金)

弱くて強い植物の話(4) ①

「人間と科学」第285回;コピー・ペーする。 稲垣栄洋(静岡大学農学部教授)さんの専門は「雑草学」である。
 植物は色とりどりの花を咲かせて、人々を楽しませてくれる。しかし、植物は人間のために花を咲かせるわけではない。植物が花を咲かせるのは昆虫を呼び寄せ、花粉を運ばせるためである。
 植物の美しい色も、複雑な花の形も、すべては昆虫を呼び寄せて花粉を運ばせるためのものだ。
 勿論、園芸用の花は、人が改良を加えて様々な色の品種を作り出している。しかし、野原に咲く花は、植物の種類によっては花の色が決まっている。そして、何気なく咲いているように見える花の色にも、それは、合理的な意味がある。
 春の野原にはタンポポやヘビイチゴ等、黄色い花が目立つようになる。黄色は、小さなアブの仲間が好む色。
 もっとも、昆虫であるアブにとって、人間が黄色と認識している色が黄色に見えているかは定かではない。黄色い花は紫外線の反射が少ないから、もしかすると人間には見えない紫外線を認識しているのかもしれない。いずれにしても、アブは人間が「黄色」と認識する花を好むのである。
 アブの仲間は、気温の低い早春から活動を始める。そのため早春に咲く花は、黄色い花でアブを呼び寄せるのである。
 ところがアブをパートナーとして花粉を運んでもらうには、問題がある。ハチは頭の良い昆虫で、花の種類を認識して、同じ種類の花へと花粉を運ぶことが出来る。ところが、アブはハチに比べると頭の良い昆虫ではないので、花の種類を区別することをしない。そのため、黄色い花であれば、節操なく訪れてしまうのだ。これは、植物にとっては都合が悪い。同じ黄色い花だからといって、タンポポの花粉をアブラナに運ばれても、受粉が出来ないのである。
 黄色い野の花はどのようにして、この問題を解決しているのだろうか?
 節操のないアブに花粉を運ばせるための黄色い花の作戦が、「集まって咲く」ことである。一面に咲いていれば、アブがやたらに飛び回っても、同じ種類の花に花粉が運ばれる。黄色い花ばかりではないが、春に咲く花々はアブに花粉を運ばせるために群生して咲く傾向にある。春の野原が、お花畑になるのは、植物たちが群生して咲くからなのである。
  http://masa71.com/     更新しましたので良ろしく。
 




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