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2018年3月24日 (土)

米朝戦争の危機と日本の針路 ②

続き:
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アメリカ合衆国の報復の意志は、なぜ確からしいのか。それは、同盟国である日本が攻撃されて黙っているわけにはいかない「はず」だからだ。ただし、報復が北朝鮮を滅亡させるような規模で行われるかどうかについては、状況次第というほかはない。
 そして、北朝鮮がアメリカ本土に到達する核能力を獲得したとすれば、アメリカが自国民への被害を甘受してまで「日本の為に」報復すると考えるわけにはいかない。
 北朝鮮の意志について言えば、アメリカから報復されても耐えられる、と考えるかもしれない。あるいは、アメリカの軍事圧力に恐怖を感じるが故に、先に攻撃しなければやられてしまうと考えるかもしれない。
 結局、日本へのミサイル攻撃に対するアメリカの報復(これが核兵器の使用である場合には「核の傘」)が抑止力であるという発想は、論理的に常に成立するわけではないことがわかる。戦争とは誤算によって始まり、戦争が始まれば、敵対行動は合理的な反撃の程度を超えて過剰になる。
 抑止とは、戦争となればいずれかが確実に勝つ(他方は必ず負ける)という認識を敵と共有することによって成り立つ概念である。「ミサイルを撃ち漏らした場合」とは、日本に着弾しているということであって、それが核であったとすれば、アメリカの報復によって戦争に勝ったとしても、日本にとっていかなる意味があるのか。
 





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