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2018年4月26日 (木)

Science タバコ煙の歯周組織への影響 ①

柳田 学(神戸常磐大学短期大学口腔保健科教授)さん・村上 伸也(大阪大学大学院歯学研究科教授)さんの研究文よりコピー・ペー:
 健康日本21やその法的基盤として2002年に公布された健康増進法では、喫煙を含めた生活習慣調査や受動喫煙の防止が盛り込まれ、成人喫煙率は1965年に当時の厚生省や専売公社が調査を開始して以来減少傾向にある。
 2013年に開始された健康日本21(第2次)では2022年には喫煙率を12%迄に減少させるという目標を掲げている。しかし、男性のみに限れば、今なお30%近い喫煙率で、この数字は先進諸国のものと比較して高率である。
 喫煙習慣が歯周病の重大な危険因子の1つであることは既に周知されており、日本歯周病学会では2004年に禁煙宣言を採択し、歯周病治療の現場において禁煙指導が広く行われている。
 禁煙は歯周ポケットの深化や歯槽骨の吸収を進行させること、スケーリングやルートプレーニング等の非外科的処置による歯周治療が奏功しにくいことに加え、歯周組織再生治療を含む外科的治療法においても不良な予後を招く。
 喫煙者の歯周炎の臨床所見として、歯肉辺縁部の肥厚を伴う線維化、歯槽骨の吸収度と比較して歯肉の発赤・腫脹・浮腫が軽度、プラーク・歯石沈着量と病態が一致しない、上下顎前歯部と上顎口蓋側のプロービング徝が大きいこと、歯面の着色等が認められる。
 喫煙によって体内に取り込まれるニコチンの影響により、毛細血管の収縮とそれに伴う血流低下が創傷治癒を阻害することや、腺維芽細胞の機能障害、好中球の貪食能の低下を招き、喫煙者特有の歯周病の病態形成を誘導していることが示唆されている。
 喫煙と歯周疾患に関連した総説が2003年、2011年に日本歯周病学会会誌において発表されており、それらの総説との内容の重複を避けるため、この研究文ではタバコ煙構成成分が歯根膜細胞、歯肉上皮細胞に及ぼす影響を検討した基礎研究、実験動物を用いた非臨床研究を、我々の研究報告も交えながら概説する。
     http://masa71.com/     更新しましたので宜しく。




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