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2018年5月 5日 (土)

<後ろ向きに進化しよう>― ①

「内の目外の目」第185回 住友雅人(日本歯科医学会会長)さんは次の様に「未来に向かって後ずさりで進む」と、:コピー・ペーする。

 フランスの作家で詩人であるポール・ヴァレリーの言葉に「湖に浮かべたボートをこぐように人は後ろ向きに未来へ入っていく。目に映るのは過去の風景ばかり、明日の風景は誰も知らない」とある。

 確かに明日のことは誰にも分からない。この言葉からさらに「人は過去を見ながら未来に向かって後ずさりで進む」ともいわれる。ヒトはこれまでの経験に加えて、五感、時には六感を大いに働かせる。

 例えば後ろ向きに歩いたとしよう。わずかであるが視野の片隅に俟つの木々が入ってきた、続いて足の裏からザクザクとした砂地の感触が伝わってきた。

 耳から波の音が聞こえ始め、その音がだんだんと大きくなる。塩の香りがする。もしかして、後ずさりして歩む先には海が広がっているのではないだろうか。それは小さな入り江なのか。広大な海なのか。

 しかし眼前には、依然として緑に覆われた大地が広がっていて、そこを踏みしめてきた経験や、知識に基づく自信と培ってきた感性をもって、次の一歩を後ずさることができるのだ。



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