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2018年6月18日 (月)

Clinical 歯科診療における緊急時の対応 ④

続き:
※ バイタルサインと酸素飽和度の評価項目(臨床的に問題のない範囲)
意識
    意識の有無、意識レベル(見当識障害の有無等)
 呼吸
  呼吸の有無、呼吸数、呼吸の様子、リズム 10~20回/分(成人)
 脈拍
  脈拍の有無、脈拍数、リズム 60~100回 (拍)/分(成人)
 血圧
  収縮期血圧、拡張期血圧、脈圧、平均血圧 収縮期血圧が90~140mm Hg
 体温
  発熱の有無
 酸素飽和度
  経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2
  脈拍の有無、脈拍数、95%以上が目安(90%未満で低酸素血圧)
※バイタルサインの異常から考えられる原因
 意識障害
  心停止、急性心不全、重症な不整脈、脳血管障害(脳卒中など)、局所麻酔薬
  中毒等
 呼吸の異常
  死戦期呼吸、気道閉鎖、アナフィラキシー、喘息発作、過換気症候群、パニック
  発作等
 酸素飽和度の低下
  気道閉鎖、アナフィラキシー、心臓左右シャントの増加、喘息発作等
 頻脈
  頻脈発作、重症な不整脈、急性心不全等
 除脈
  血管迷走神経反射、重症な不整脈等
 脈のリズムの異常
  重症な不整脈、急性心不全等
 血圧上昇
  異常高血圧、脳血管障害等
 血圧低下
  アナフィラキシー、血管迷走神経反射、急性心不全、重症な不整脈、低血糖等
 発熱
  感染症等
3) 患者の状態が急変した状況
 この状況には、歯科治療前後の待合室での急変、歯科治療中の急変、帰宅後の急変がある。また、歯科治療中と帰宅後では、局所麻酔剤、抗菌薬、または鎮痛薬などの薬物投与であったかどうか、また歯科治療中であれば、どんな治療をしていたかは、状態の急変の原因を考える上で、有益な情報である。
 待合室での急変では、「全身疾患の急性増悪」の可能性が最も考えられるため、初診時の医療面接で全身疾患について十分聴取しておくことは、非常に重要なことである。
 
  




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