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2018年6月 5日 (火)

Science デジタルテクノロジーの潮流と歯科・口腔外科分野への応用 ②

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 今日のデジタルテクノロジーの進歩は脅威的で、数年前、ときには半年前の技術はすでに過去のものとなることも珍しくない。しかも、この進歩は今後、加速度を増してますます進展するものと推測されている。
 これを基に、「2045年に人工知能を搭載したスーパーコンピューターが地球を支配する日が訪れる。コンピューターは、人間の知性を超え、世界はシンキュラリティー(特異点)に到達する。
 病気や老化といった生物学的限界が取り払われ、もはや死さえも『治療可能な』ものになる」といった刺激的な内容のベストセラーも登場し、賛否両論あり話題となっている。
 デジタルハリウッド大学の杉山知之学長によれば、コンピューターの処理能力の進歩は著しく、現在のPCの処理能力は、その利便性なども考慮すると1982年に発売されたNECのPC9801の100万倍にもなるという(『コンピューターとロボットが仕事を担う未来は確実に』、1ogmi.jp/159699)。
 このようなまさに桁ちがいのデジタル処理の進歩について、理工系の科学者や専門家たちも途惑ってしまうような現実が、今われわれが生活している電脳社会なのである。
 振り返って、よく使われるデジタルテクノロジーとは何を意味しているのだろう。「デジタル」も「テクノロジー」もよく聞く言葉だが、どのような場合に使われているのか改めて考えてみたい。
 デジタルの反対は周知のようにアナログである。一般的に、デジタル=自動化、アナログ=手動、のような印象があり、さらには、デジタル=先進的・ハイテク、アナログ=時代遅れ・ローテク、という認識もあるようだ。
 「デジタル(digital)」とは、ラテン語で「指」を意味するdigitusが語源で、元来は「指を折って計算する」ことを指した。そのことから、時代とともに離散的(とびとび)な数を意味するようになった。日本語では計数(けいすう)という言い方もする。
 一方、「アナログ(analog)」は、元来は「類似・相似」を意味、連続した量(たとえば時間)を他の連続した量(たとえば角度)で表示することを指す。文字盤と針で時間を表示する時計や、標柱による温度計などを想い出せばわかり易いと思う。
 これらのことから、科学の分野では、デジタルとは量を数値化して表現する方式のこととされており、さらに電算化、コンピューター化においては、その計算様式である2進数(0か1)で表現することを意味している。
 また、「テクノロジー(technology)」の語源は、ギリシャ語のtechnologiaで、「技」という意味のtechne(テクネー)と、「○○学」を意味するlogy(ロジー)という言葉からなる。テクノロジーという言葉は、すでに17c.初頭に使われていたようだが、科学の発展とともに、単なる「テクニック(technic)=わざ、技巧」という範疇を越えて「technology=科学技術全般」という意味を持ち、現在では「科学とその理論の成果を応用した技術」のことを指している。
 要するに、われわれの用いているデジタルテクノロジー(digital technology)とは、現代では「コンピューター化された科学技術全般」のこと。これに波及して、― デジタイズ(digitize)とは「情報をデジタル化・コンピューター化すること」、digitizationとは「情報をデジタル化・コンピューター化すること」を意味している。





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