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2018年6月 8日 (金)

Science デジタルテクノロジーの潮流と歯科・口腔外科分野への応用 ④

続き:
 視覚、聴覚、触覚等のデジタル化が発達するに従って、現在の歯科医療においてもデジタルテクノロジーを応用した多くの新たな治療法、治療技術が開発される途上にある。これらは、内視鏡手術の発展、M icro Surgeryの一般化、遠隔医療の必要性、オーダーメイド医療、再生医療の進歩などとも密接に関連している。また卒前教育や卒後研修に適応されるものも見られる。
 1) CAD/CAMシステム
  ワークステーションと呼ばれた業務用高処理コンピューターで行われていた「CAD : Computer-Aided Design (コンピューター支援設計)」が、1990年代にはPCの処理速度の向上に伴って、PC画像上で行うことも可能となり、いわゆる3次元シミレーションが、整形外科、口腔外科、補綴、矯正歯科等の分野で広く応用されるようになった。
  また「CAM : Computer-Aided Manufacturing(コンピューター支援製造)」も3次元プリンターの普及により医療現場でも CAD/CAM システムとして広く応用されている。
  口腔内3-D スキャナーの進歩は印象採得の方法を変化させつつあり、それをCAD/CAM システムに応用した修復や補綴処置はデジタルデンティストリーと呼ばれ、既に臨床応用され社会保険に収載されているものもある。
  3Dプリンターを用いて作製された3次元実物大モデルにより、骨格や臓器の大きさや形がリアルに確認できるようになり、診断や手術手法の選択、再建プレートの作製などに用いられている。最近ではさらに透明の樹脂を用いたり、彩色することにより、病変等の識別を際立たせる工夫もされている。
 2) ナビゲーション手術
  手術中の患者位置と手術器具の位置関係を表示するコンピューター機器を使用する。病変の位置に、光学センサー等を用いて手術機器の先端を誘導したり、血管や神経を避けたりするためのシステムで、脳神経外科の手術では広く用いられており、口腔外科では基準点を設定し易い上顎の手術等で適応されている。
 3) ガイデッドサージェリー
  CT画像などをもとに、コンピューターの画像で適切な手術方法、手術手順をシミュレーションして、それに適したサージカルガイドを作製して、予定通りの手術を行う方法をいう。口腔外科領域では口腔がんなどの切除手術後の再建の為に、自家骨移植を行う際、骨を患者の顎骨の形態に合わせるのに作製するサージカルガイドなどが多く用いられている。
  また、これらの顎骨再建を顎骨の形態に合せて作製する方法も、すでに保険収載されているものもある。口腔インプラント手術でも同様に、サージカルガイドを作製して予知性の高いインプラント埋入が行えるシステムがある。
 4) デリバリーシステム
  ラボと医療現場をより接近させることも起きている。これらの治療法は、デジタルデータを基にしている利点として、データを最小化して離れた場所に配送し、同様に再現できるという利点があり、歯列模型や顎骨模型を基にしたこれまでのラボシステムのような頻回の郵送や宅配を軽減でき、極端に言えば地球の裏側のラボであっても、国内と同様の仕事を依頼することができる。
  すでに口腔インプラントのサージカルガイドシステム、顎矯正手術のサージカルスプリント等応用され、製品化されている。歯科矯正の分野でも、口腔内スキャナーで再得した歯列のデジタルデータを基に、着脱式の透明のアライナーを用いた歯列矯正システムや、カスタムメイドのブラケットによる舌側歯列矯正等、デジタルテクノロジーを用いた治療法が用いられている。
     http://masa71.com/       更新したので、宜しく見てください。

 






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