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2018年7月29日 (日)

「口腔機能低下症」 ①

「内の目外の目」 第188回― 桜井薫(東京歯科大学歯科補綴学主任教授)さんは
 「口腔機能低下症」の保険導入への経緯とその意義について述べている。
 コピー・ペー:
 2018年(平成30年)度診療報酬改定で「口腔機能低下症」が、主に高齢者を対象とした新病名として初めて認められ、大変うれしい。ここでは、「口腔機能低下症」の保険導入までへの道のりとその意義について述べたい。
 厚労省の老健局の方が、歯科には高齢者を対象とした病名がないとおっしゃっていたことがある。そのような背景から、一般社団法人日本老年歯科医学会(老年歯科医学会)は、2013年に「高齢者の口腔機能低下を病名にできるか」というワークシップを開催した。
 その結果、参加者は、そのような疾病の実態は実感しているが、病名がないためにエビデンスの有無が不明と感じた。このことから私(桜井)が老年歯科医学会の理事長になった2014年に、学術委員会にエビデンスの収集を依頼した。
 2016年には、その成果物として「高齢期における口腔機能低下― 学会見解論文2016年度版― 」を学会誌とホームページに公開した。
 一方で、今まで歯科において、全く新病名が出てこなかったので、日本歯科医学会が、2016年に新病名に関する検討会を開催した。そこに老年歯科医学会を代表して私(桜井)が出席し、前述したように以前から準備していた「口腔機能低下症」 を新病名として提案した。
 その時には「口腔機能低下症」の他に、他所から提案された「生活習慣性歯周病」、「口腔機能発達不全症」、「口腔バイオフィルム感染症」の合計4つの新病名案について検討した。
 なおこの会議の席上には、厚労省の方も陪席していた。そのためか今回の診療報酬改定では、前述の見解論文が引用され、新病名「口腔機能低下症」の根拠資料となった。




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