« 命を作る科学技術の制御という課題 ② | トップページ | 命を作る科学技術の制御という課題 ④ »

2018年7月20日 (金)

命を作る科学技術の制御という課題 ③

続き:
 
 海外ではどうか。2015年4月の『プロテイン&セル』誌で、中国中山大学の黄軍就副教授らの研究チームがヒト受精卵の「ゲノム編集」を行ったことが報告された。
 「NEWS ポストセブン」(『SAPIO』2015年10月号)は、「中国の科学者がヒト受精卵に遺伝子操作 欧米で激しい論争に」という記事を掲載している。
  欧米ではタブー視される行為であり、激しい論争を巻き起こした。さらに問題なのは、
ゲノム編集した受精卵から生まれた子どもの遺伝子が永遠に受け継がれる点。これによ
  り、現時点でわかっていない副作用などが将来世代に及ぶリスクがある。
 続いて、サイエンスライターの島田祥輔氏のコメントが引かれている。
 
  ゲノム編集技術を用いれば、目の色や体質だけでなく、運動能力や体格、IQ(知能指数)すら思い通りに操作できるようになります。SF 世界のような”強化人間”も技術的可能です。しかし、どこまで人間のレシピを書き換えていいのかという”境界”の議論は世界
  的に進んでいません。線引きが曖昧な状態のまま中国の論文が発表され、科学界に
  大きな衝撃が走りました。
 そして、この記事は「今回、中国の研究チームは胎児に成長する能力のない受精卵を使っており、科学的・倫理的な問題点はクリアしたと主張するが、この研究が『ヒト作り替え』の最初の一歩となりうることは間違いない。欧米の科学者は中国の『暴挙』に激しく反発した」と続けている。
 実際は如何か。欧米の科学者の間ではこうした研究を規制する動きが起こっているのか。むしろ、中国の科学者にこれ以上遅れてはいられないとして、倫理的な配慮をしていると形を整えながら、研究推進の道を求めている科学者が多いのではないか。
 





« 命を作る科学技術の制御という課題 ② | トップページ | 命を作る科学技術の制御という課題 ④ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/413185/73890366

この記事へのトラックバック一覧です: 命を作る科学技術の制御という課題 ③:

« 命を作る科学技術の制御という課題 ② | トップページ | 命を作る科学技術の制御という課題 ④ »