« ビットコインの展望 ④ | トップページ | ビットコインの展望 ⑥ »

2018年8月20日 (月)

ビットコインの展望 ⑤

続き:
  ②価値を維持する仕組みがない
  銀行券の場合には、それに強制通用力を与えて「法貨」(リーガル・テンダー)とする法的な制度が導入されている。それに加えて、発行主体である中央銀行が銀行券の価値の裏付けとなる安全資産(国債など)を保有することによって価値を維持するという仕組みが導入されている。
  つまり、法的な根拠があり、また発行主体がしっかりとした裏付け資産(アンダーライイング・アセット)を持つことによって、人々の信任が得られるような仕組みが制度化されているのである。
  しかし、ビットコインの場合には、前述の「政府に管理されたくない」という発想に基づいて開発されているため、法的な枠組みがまったく存在していない。また、そもそも誰の負債でもないものとして発行されているため、ビットコインの価値を維持するために、負債に対応して裏付けとなる資産を持つといった発想が入る余地はまったくない。
  ビットコインの価格低下を防ぐための仕組みとしては、
 ①2100 万 BTC という将来の発行上限が予め設けられていること、および
 ②4年に1度の頻度で発行量が半減していくこと、がある。
  しかし、このようなルールに基づく硬直的でメカニカルな仕組みは、サトシ・ナカモトの予
 想に反して通貨価値の安定につながっておらず、― 投機を煽って、結果的に価格変動
 を大きくしている面が強い。





21

« ビットコインの展望 ④ | トップページ | ビットコインの展望 ⑥ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/413185/74067355

この記事へのトラックバック一覧です: ビットコインの展望 ⑤:

« ビットコインの展望 ④ | トップページ | ビットコインの展望 ⑥ »