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2018年9月 2日 (日)

厚労委員会で法案はどのように進行するのか ①

「内の目外の目」の第189回では、島村大(参議院議員・神奈川県選挙区選出・歯科医師)さんは厚労委員会のことを述べている。
 2017年夏までは参議院厚労委員会の筆頭理事として、秋以降は厚労委員長として委員会の運営に携わり、多くの法案の成立を見届けてきた。
 その一方で、法案が一般に報道されるのは大型法案の提出時や採決時に限定されているため、通常の法案がどのように起草され、提出され、議論されてその法案が成立するかについては、議員や行政官などの関係者以外にはあまり知られていないのではないのではないかとも感じている。
 そこで、厚労委員会を念頭に、法案がどのような流れをたどっているのか、簡単に説明してみたい。
◎ 法案の流れ
 国会で審議される法案には、政府が立案提出する閣法と、議員が立案提出する議員立法の2種類がある。
 委員会で審査される法案の多くは閣法であり、また成立する法案の多くも閣法である。では、閣法を例にとってそのおおまかなながれを見てみたい。
 法案起草の発端は、問題の解決のためには法制定・改正の必要性に迫られた場合のほか、現行法で規定されている見直し期限が到来する場合など様々であるが、いずれにせよ各府省の担当部局が法制定・改正の必要性を認識したところから作業が実質的にスタートする。
 その後、関係者や有識者により構成される審議会等の場所において法制定・改正の必要性や問題点などを議論し、中身を固めていくのが一般的である。
 審議会等のスケジュールは案件によって異なるが、次年度での法制定・改正を目指す場合、春前後に初回が開催、中間取りまとめを経て年末に最終取りまとめという日程をたどることが比較的多い。
 法案が条文の形で固めると、与党審査に移る。自民党の場合、政務調査会の下に政策分野ごとに設けられている部会がその中心的な舞台となる。
 ここでは、閣法を与党が審査するからといって粛々と了承される場合ではなく、かなり激しい議論が行われ、結果として法案の内容に修正が加えられることも珍しくない。
 与党内で了承された法案はいよいよ閣議決定され国会に提出される。多くの法案は衆議院、参議院の順に審議されるが、一部の法案については参議院先議とされる。各院では、委員会での質疑・採決の後、本会議での採決が行われるが、大きな法案では委員会に付託される前に本会議で趣旨説明と質疑が行われることもある。
 委員会では、理事間の協議により質疑日数や質疑時間が定められ、これに沿って審査が進む。対政府質疑だけでなく、有識者等を招いての参考人質疑や地方公聴会などが行われる場合もある。
 質疑終局後は、必要に応じて各会派からの意見表明である討論を経て、採決が行われる。法案によっては政府に対する付帯決議が付される。
 委員会で可決された法案は全議員が参加する本会議に上程され、委員長が委員会における審査の経過と結果を報告した上で採決される。本会議で可決された法案は、すでに他の議院を通過したものであれば成立し、
 一般的には数日後に公布。施行日は法案の条文に明記されているものもあれば、後日定められる政令で期日が特定される場合もある。法律はこうして効力を生じる。






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