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2018年10月23日 (火)

Clinical 院内感染対策 ⑤

続き :
※ スポルディングが示した3つのカテゴリー分類とその例
   a―リスク分類 b―対象 c―その例 d―処理方法
     a   クリティカル
     b   口腔軟部組織、骨を貫通する器具
     c   ハンドピース、抜歯鉗子、メス、リーマー、ファイルバー、スケーラー等
     d   滅菌 ハンドピース内は患者由来物質で汚染されているのでクリティ
         カルの分類(熱滅菌必要)
     a   セミクリティカル
     b   口腔内組織と接触
     c   スリーウェイシリンジ、バキュームチップ、ミラー、印象用トレー、X線
         レントゲンホルダー等
     d   高水準消毒
     a   ノンクリティカル
     b   医療機器表面(高度接触部位)
     c   歯科用ユニット周囲、ライトハンドル、歯科用X線装置等
     d   中または低水準消毒―→0.1%次亜塩素酸による清拭清掃
     a   ノンクリティカル
     b   ハウスキーピング
     c   床、ドアノブ
     d   定期清掃、汚染時清掃
4) 消毒薬の基本(選定)
 消毒薬は生体、環境、器具・器材に適用されるが、濃度に注意して使用する必要がある。高水準~低水準まであるので、消毒の対象に合せて使用されている。
 高水準消毒薬は蒸気毒性に十分な注意が必要であり、環境、生体への適用は禁忌である。具体的には耐熱性のない器具・器材にのみ高水準消毒を行う。
 スポルダヒングは殺滅可能な微生物によって、消毒薬を高水準、中水準、低水準に分類した。しかし、同一の微生物であってもエンベロープの有無によって薬剤の感受性が異なることが知られている。
 エンベロープとは一部のウイルス粒子にみられる膜状の構造で、一般にエンベロープを持たないウイルスは、持つウイルスよりも不活性化は困難だ。たとえば、消毒用エタノールでは、エンベロープを持たないウイルスを不活性化するのに、より長時間のエタノール接触が必要とされている。
 歯科診療で最も頻用されていると思われる消毒用エタノール綿については、作り置きは避けるべきだ。
 何故なら、作り置き、薬剤の継ぎ足しは、エタノール耐性菌の繁殖により汚染されるからである。
 そこで1日使い切りパック化した製品も販売されている。




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