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2018年10月 9日 (火)

口腔機能低下症について ②

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1. 口腔衛生状態不良
 視診により、舌苔の付着程度をTongue Coating Index (TCI) を用いて評価する。舌を9分割し、それぞれに対して舌苔の付着程度を3段階で評価、そして合計スコアを算出する。
 TCI が50%以上で――→※口腔衛生状態不良と評価します。
               ↓
          舌苔スコアの基準
          スコア 0 舌苔は全然認められない
          スコア 1 舌乳頭が認識可能な薄い舌苔
          スコア 2 舌乳頭が認識不可能な程の厚い舌苔
      スコアの合計(0~18点)      
      ―――――――――――――  × 100 = (  ) %
               18                               
2. 口腔乾燥
 口腔粘膜湿潤度あるいは唾液量により評価する。
 1) 口腔粘膜湿潤度 : 口腔水分計(ムーカス、ライフ)を使用。舌尖から約10mmの舌背中
   央部における口腔粘膜湿潤度を測定。―→ 27.0 未満で口腔乾燥と評価。
 2) 唾液量  : サクソンテストを行う。乾燥したガーゼを2分間一定速度で噛み、ガーゼに
   吸収される唾液重量を測定、唾液分泌量を測定する。ガーゼの重量増加が 2g 以下
   の場合に口腔乾燥と評価。
3. 咬合力低下
 咬合圧検査あるいは残存歯数により評価する。
 1) 咬合圧検査  : 感圧フィルム(デンタルプレスケールⅡ、GC社)を用いて咬頭嵌合位
   に於いて3秒間クレンチング時の咬合力分析ソフト(バイトフォースアナライザ、GC社)
   で測定。―→咬合力が200N 未満で咬合力低下と評価。
 2) 残存歯数 : 残根と動揺度 3 の歯を除いて残存歯が20本未満以下を咬合力低下と
   評価。
4. 舌口唇運動機能低下
 オーラルディアドコキネシスにより評価する。「パ」「タ」「カ」それぞれの1秒間あたりの回数を測定。いずれかの音節が6回未満/―→1秒間を舌口唇運動低下と評価。
5. 低舌圧
 舌圧測定により評価する。 舌圧測定器 (JMS 舌圧測定器、GC社)を使用して最大舌圧を測定。 舌圧が 30.0kPa 未満で低舌圧と評価。
6. 嚥下機能低下
 嚥下スクリーニング検査あるいは自記式質問票のいずれかの方法で評価する。
 1) 嚥下スクリーニング検査 : 「EAT-10 」を使用して評価します。合計点数が3点以上
   を嚥下機能低下とする。
 2) 自記式質問票 : 「聖隷式嚥下質問紙」を使用して評価する。A(解答)の項目が3つ
   以上を嚥下機能低下と評価する。
7. 咀嚼機能低下
 咀嚼機能検査あるいは咀嚼能率スコア法により評価する。
 1) 咀嚼能力検査 : 2g のグミゼリー(グルコラム、GC社)を20秒間自由咀嚼させた後
   に、10mLの水で含嗽させ、グミと共に吐き出させる。ろ過した溶液中のグルコース
   溶出量を、咀嚼能力検査システム(グルコセンサー GS- Ⅱ、GC社)を用いて測定。
   100mg/dL未満を咀嚼機能低下と評価。
 2) 咀嚼能率スコア法 : グミゼリー ( 咀嚼能力測定用グミゼリー、製造:UHA味覚糖、
   販売:アズワン)を30回自由咀嚼後、粉砕度を評価。―→スコアが0、1、2 の場合
   に咀嚼機能低下と評価。




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