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2018年11月11日 (日)

海洋プラスチック汚染とは? ④

続き:
 1-3 海洋プラスチック汚染の発生源
 海洋に存在するプラスチックは、いったいどこから来ているのだろうか?陸上から海に入るプラスチックもあれば、海洋起源ののものもある。多くの研究者が「すべての海洋プラスチック汚染のうち、80%程はもともと陸上にあったプラスチックだ」と考えている。
 陸上のプラごみが海洋に入るルートは主に次のものである。
 (1) 下水や豪雨時の雨水が処理されずに海に流入し、下水などに含まれているプラスチック汚染が海洋に入る
 (2) 沿岸地にある埋立地からプラスチック汚染が海に流出
 (3) 道路上のごみが排水管に入り、海に流出する
 (4) 海水浴や釣り人などが残したプラごみ
 (5) 工業生産プロセスからのプラスチック素材が不適切に廃棄され、海に流出
 他方、海における海洋プラスチック汚染源は、
 (1) 漁網や漁具が波にさらわれたり捨てられたりして、海中に残る
 (2) ボート利用者が捨てたごみなど
 (3) 大型クルーズ船からの汚水・ごみ
 (4) 輸送船からの汚水・ごみ
などである。
 洪水や津波、台風などによっても、陸上にあるプラスチックやプラごみが海洋に流出する。これも海洋プラスチック汚染の大きな発生源となる。洪水や台風などの事象は、気候変動の影響でその頻度を増すと考えられており、今後の海洋プラスチック汚染のさらに大きな発生源となる可能性がある。
 2010年に陸上から海洋に流出したプラごみを調べ、「世界で最もプラごみを生み出している国・上位20国」を計算したジャムベック(ジョージア大学教授)らによると、上位3か国は、中国(年間353万トン)、インドネシア(129万トン)、フィリピン(75万トン)だった。ベトナム(73万トン)、スリランカ(64万トン)、タイ(42万トン)、マレーシア(37万トン)、北朝鮮(12万トン)といった他のアジア諸国もこのリストに含まれている。また先進国では唯一、米国(11万トン)が20位となっている。因みに、日本は30位で6万トンだった。
 2016年の世界経済フォーラムの報告書には、「2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量は、重量ベースで魚の量を超える」との予測が示されている。





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