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2018年11月21日 (水)

私たちの共通の未来を守る ①

アントニオ・グテーレス(国連事務総長)氏の訳文を載せる。コピー・ペー:
   資料 <軍縮アジェンダより>
     <序文>
 私たちは、危険な時代に生きている。長引く紛争が人類に言語に絶する苦しみをもたらし、さまざまな武器を持つ武装グループがはびこっている。世界の軍事予算と軍備競争は拡大し続け、冷戦時代の緊張状態がより複雑さを増した世界に再び出現している。多極化した今日の世界において、かって二つの超大国間の緊張を緩和するのに役立った接触や対話の仕組は、弱体化し、意義を失ってしまった。
 この新たな現実を考えると、軍縮と不拡散が国連の中心的な仕事となるべきである。これが、私の軍縮アジェンダの背景である。
 歴史を通して、国々はより安全で安心な世界を建設するため、また国民を危害から守るために軍縮のための努力を行ってきた。国連の創設以来、軍縮と軍備管理は、危機及び武力紛争を予防し終結させる上で重大な役割を果たしてきた。高まった緊張状態や危険は、政治的対話や交渉によってのみ解決可能であり、武器の増強では決して解決できない。軍縮と軍備管理は、21世紀における国家と人間の安全保障を確保するのに役立つことが可能であり、集団的安全保障体制上の不可欠な要素であるべきである。
 核兵器が人類に与えている実存する脅威が、核兵器の全廃につながる、新しくて決定的な行動を行うための動機となるべきである。私たちは、核戦争を生き延びた被爆者、およびこの地球に対してそうする義務を負っている。
 私たちは、また、その他の全ての種類の武器の過剰蓄積を防止し、それを逆行させるためにさらなる努力を行うべきである。軍縮の努力の中心に人間を据えるべきであり、今日及び将来の命を救う軍縮を実現すべきである。
 私たちは、シリア、イエメン、アフガニスタン、南スーダン、ソマリア、マリ、その他の全ての地域において、殺害され、傷つけられ、故郷を追われた何百万人もの人々に対して、そうする義務を持っている。
 私たちは、また、科学と技術における発展が人類のために使われるよう力を合わせるべきである。新たな技術が武器に応用されることを防ぐための私たちの努力は、将来の世代の命を救うことになるだろう。私たちは、自分たちの子どもや孫に対して、そうする義務を負っている。
 私の軍縮アジェンダは、包括的であることを目指しているが、網羅的であることは目指していない。解決策を提示し、疑問を投げかける。加盟国の責務を代替することを意図していないし、加盟国に対し特定の措置を課すことも意図していない。
 私が望むのは、この軍縮アジェンダが、国際的な軍縮に関する対話と交渉を再び活性化し、新しいアジェンダが生まれるのを促し、新たな気運を創り出すことである。
 この軍縮アジェンダは、国連内部での異なる部署、各国政府、市民社会、民間部門等の間での新たなパートナーシップや、より広範囲にわたる協力のための土台を築くことで、国連システム全体の優先事項の中に軍縮を組み込む。そして、具体的な措置に焦点を絞り、加盟国が各々の責務を果たす上で、私が個人的に関わり、支援するつもりのある領域を示す。
 多くの加盟国、独立した専門家、市民社会のメンバーがこの軍縮アジェンダの作成に貢献してくれた。彼らの関与と支援に対して心から感謝する。歴史において、事象の原因を変えるために、個人と集団の勇気と良心とが一つになる瞬間がある。
 この軍縮アジェンダが、全ての人々にとっての持続的な平和と安全に向けた道を世界が歩み出すための助けになることを願う。
                        アントニオ・グテーレス
 
          (訳文提供 / NPO法人ピースデポ)





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